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複雑性に働きかける

2019.06.16ニュース / ブログ

平尾 貴治
複雑性に働きかける

組織に日々起こる問題は、簡単に解決できるものばかりではありません。

ほとんどは「こちらを立てればあちらが立たず」だとか「良かれと思ってやったのに、思いもしないことに影響が広がりエライ目に合った!」など複雑性に溢れています。

そんな組織に私たちはどう働きかけるのか、という学習のために、6月7日(金)より名古屋の南山大学で、「複雑性に働きかける(Working with Complexity)―不確かな状況でアクションを実行していくために―」というテーマの2日間、及び、「コンテナをホストしホールドする(Hosting and Holding Containers)」というテーマでの1日の組織開発ラボラトリーに参加してきました。

どちらも、「対話型組織開発――その理論的系譜と実践」の第13章の著者であるクリス・コリガンさんとケイトリン・フロストさんのお二人のファシリテーターでした。

ファシリテーターのお二人の人柄や、中村和彦先生を始め通訳の方など素晴らしいスタッフのご尽力の中、そして何より一緒に学んだ素晴らしい仲間たちのお陰で、沢山の実践的かつ深い学びを得ることができました。

最初の学びは、私たちは、「明確に解決策のわかる問題」と「煩雑だけど、それぞれの問題には解決策が独立してある問題」といった秩序だった問題と、「要素間が絡み合い、を切り分けることのできない複雑な問題」と「そもそもどうにもならないほど混沌とした問題」といった秩序だっていない問題を、つい混合してしまっているということです。

そして、複雑な問題がスタックしてしまう前提は「みんな同じように見ているよね」という思い込みだということ。だからこそ、組織に多様性が大切なんだ、と腹に落ちました。

では、多様性を持ちながら、複雑性に対応するために私たちは何に気を付けるのか。

全体を通して、論理的な学びも沢山あったのですが、自分自身のスタンスの話として、特に私に刺さったのが以下の4つの話でした。

「拙速に判断せずに、好奇心に変えろ」
「反対する前に、共有された探求をしろ」
「防衛するのではなく、自己内省を深めろ」
「思い込みをするのではなく、素直に質問しろ」

今後へのとても大切な学びとなった3日間。

そして、夜の飲み会でのクリスさんのギター&シャウトは最高でした♪

平尾貴治

 

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