コンサルタントブログ
会議では誰も反対しなかった。
でも、現場に戻ると動かない。
経営者やリーダーとして、こうした経験をお持ちの方は少なくないと思います。
今回のセミナーでは、この問いを起点に「組織を動かすリーダーの関わり方」をテーマに取り上げます。
なぜ今、この問いが重要なのか
かつては、論理的な説明と明確な指示があれば、ある程度人は動きました。
しかし今は違います。
コロナ禍、地政学リスク、関税政策——想定外が常態化し、戦略の前提が翌月には崩れる。
「正解がない」が本格的な現実になった時代に、「正しい答えを示せば人が動く」という前提そのものが崩れつつあります。
さらに、AIが情報収集・分析・答えの提示を担えるようになりました。
だからこそ、人にしか扱えない「納得感」や「関係性」が、以前より重要になっています。
多くの組織は「何を決めるか」に意識を向ける
もちろんそれは大切です。
ただ実際には、組織が動くかどうかを左右しているのは、
“何を決めたか”だけではありません。
・誰が先に話したか
・誰が黙ったか
・何が言えなかったか
・どんな空気だったか
・本当に納得していたのか
「何が決まったか」だけではなく、
「誰が、どう関われたか」
そうした「プロセス」が、意思決定の実行力に大きく影響しています。
会議の場では、表向きには前向きな言葉が並んでいても、その裏では、
「また話がずれそうだな…」
「反対したいけど言いにくい」
「結局、上の意向で決まるんだろうな」
そんな”今ここ”の感情や解釈が起きています。
その見えないプロセスを扱わないまま進むと、
「決まったはずなのに動かない」が起きます。
「テーブルの上」と「テーブルの下」
組織開発の世界では、会議や対話の場を「テーブルの上」と「テーブルの下」で捉えます。
テーブルの上(コンテント)とは、表に出ている言葉や議題、結論のこと。
テーブルの下(プロセス)とは、その場で起きている雰囲気、感情、言えなかった本音のこと。
「決めたはずなのに動かない」が起きる組織では、多くの場合、
テーブルの下が扱われていません。
「価値創造が必要だ」とテーブルの上で合意していても、
テーブルの下では「営業から情報が入ってこないのに、どうやってやるんだ」
「上司は結局、上の顔色を見るだけだ」
という本音が渦巻いている。
この”今ここのホンネ”が出てくるかどうかが、
議論の納得度と、その後の行動を左右します。
組織を動かしているのは、”正しい答え”だけではない
組織を動かしているのは、
“正しい答え”だけではありません。
その場で、人がどう感じ、
どう関わり、
どう納得したか。
その積み重ねが、
「決めたことが動く組織」をつくっていきます。
セミナーについて
今回のセミナーでは、こうしたテーマを講義だけでなく、実習と振り返りを通じて体験的に学んでいただきます。
「決めたはずなのに動かない」という課題を抱えている経営者・リーダーの方にとって、自組織のプロセスを見直すきっかけになれば幸いです。
ご参加はこちらからお申し込みください。
https://myevent.tokyo-cci.or.jp/detail.php?event_kanri_id=206910
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日時:2026年5月21日(木)14:00〜16:00
会場:テクノプラザかつしか(リアル開催)
主催:東京商工会議所 葛飾支部
講師:株式会社シー・シー・アイ 組織開発コンサルタント 藤田 誠
実施プログラムについてご質問やご相談等ございましたら
下記にてご連絡くださいませ。