4月より「新型コロナ下のビジネスをどうしていくのか?オンラインでのマネジメントはどうすればよいのか?」というテーマでZoomを使っての少人数無料セミナー(「組織内の確信を高める経営とマネジメント〜テレワーク時代の組織開発〜」)を定期的(原則週1回)に続けてきました。
その回数はまもなく25回になります。
この間に社会状況もめまぐるしく変わり、参加される方の問題意識や終了後の気づきも変化しています。
ここで改めて4月から8月までの5ヶ月間、各月にどのような象徴的なニュースがあったのか、そして参加者の方々はどのような気づきや葛藤を感じられたのかを振り返ってみたいと思います。
本セミナーは、単に「オンライン活用法やビジネスのやり方」を学ぶのではなく、この大きな変換期に企業人としてどうあるべきかという本質を掘り下げる内容です。
だからこそ、ここにある声は、経営や現場を必死で頑張っている方々の深く切実な声です。是非、皆さんの今後の経営とマネジメントを考えるためにご参考にしてください。
4月度
ニュース
○東京都が「緊急事態措置」による休業・休止・自粛が求められる事業を公表
○緊急事態宣言が全国に拡大し5月6日まで延期。中小企業には200万、フリーランス・個人事業主には100万円、個人には10万円の現金給付
○女優の岡江久美子さんが新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなる
○在宅ワークで管理職の3割「コミュニケーションがなくさみしい」半数が「生産性が下がっているのでは」と不安に
セミナー参加者の声
「分散出勤で全社員を集めることができない中でメッセージを伝えていきたい」
「Zoomを導入して間もないので有効活用の方法と期待効果を知りたい」
「企業が合言葉のようにコロナのせいにする言い訳をなくしたい」
「遠距離でも、対面でも、有効な手段を考えたい」
「オンラインをメインとした組織においても、戦略を実行するスピードを落とさず、社員同士共感を生み出すことをしたい」
「コントロールできないこととできることを整理したい」
「Withコロナは青臭い話をする非常に良い機会。企業理念や年度スローガンをもう一度見直し深掘りしたい」
5月度
ニュース
○従業員 業種越えシェア
○コロナ収束後も「在宅勤務を続けたい」 女性は7割
○テレワーク 導入企業の9割「運用に課題」
○日立、週2~3日出社 在宅前提に脱・時間管理
○NTT、在宅勤務5割を標準に グループ280社の間接部門
セミナー参加者の声
「リモートワークでの社員の仕事の見える化をしたい」
「在宅勤務が始まり新しいマネジメントスタイルを知りたい」
「心理的な安全性と組織の効果性を保ち、クライアントに対して価値を提供したい」
「こういう時だからこそ、全従業員が自社の経営理念に即し、自ら考え、行動することで組織の成長と自分自身の成長を実感できている状態を作りたい」
「不要な会議の削減できる環境を作りたい」
「テレワークの幹部・管理職・リーダーの心構えを考えたい」
「在宅勤務への抵抗感がある経営者にどう理解させるか」
「今回の逆境をチャンスにしたい」
「このような危機に従業員から経営者は厳しく見られている」
6月度
ニュース
○テレワークで「リモハラ」懸念
○ウェブ面接手探りで 選考解禁 企業7割採用、学生には戸惑いも
○ライオン、副業人材を公募 リモートワーク拡大追い風
○レオパレス1000人削減 希望退職募る 前期は700億円赤字
○「ジョブ型」に労働規制の壁 コロナ下の改革機運に水
○テレワーク、23区で半数経験 「継続したい」9割 内閣府調査
○第一生命がオンライン販売 大手生保で初 年度内に全商品
セミナー参加者の声
「新しいやり方に変わる必要があると思うのだが、上層部は元の状態に戻ろうとしている」
「オンラインを使った営業手法の構築したい」
「会社に寄り掛かった働き方をする社員の意識改革を行ないたい」
「リアルと同じようにオンラインを使おうとしていたことが間違っていた」
「リモートワークの現在を一時的な緊急事態としてとらえずに動き出したい」
「採用活動で、オンラインを有効に効果的に使用したい」
7月度
ニュース
○富士通、オフィス面積半減 在宅勤務前提でコスト減
○日本流のジョブ型雇用模索 解雇規制巡る議論浮上も
○遠隔勤務 人材採る機会に。地方・都市圏の境界薄れる
○副業、企業の境界溶かす ヤフー高スキル人材100人採用
○中小企業減容認へ転換。政府、社数維持の目標見直し。新陳代謝促し生産性向上
○富士通、SEの客先常駐を見直し
○「サイバー攻撃増えた」3割。4月以降、被害発生も15%。
○業界再編「加速」43%。M&Aに意欲。経営環境悪化で拍車
○NTT、在宅7割に拡大。日立は出社制限延長 感染防止、政府要請踏まえ
セミナー参加者の声
「テレワークの可能性を強く感じている」
「社内でオンラインでの仕事の進め方、組織開発のスタンダードを作りたい」
「オンラインにおける顧客との関係づくりを進めたい」
「採用と教育の目的を達成したい」
「これからの働き方で人と人との関係性をどう築いていくか」
「物事や出来事の本質がどこにあるかを見極めることの必要性を改めて感じた」
「オンライン会議でもプロセスをしっかり見、適切に働きかけが出来るよう意識する」
8月度
ニュース
○KDDI、正社員をジョブ型雇用に 一律初任給も廃止
○在宅勤務、休日・深夜も容認 明確に 厚労省指針
○営業・接客「脱対面」 家電や車、在宅勤務浸透で
○早期退職募集9300人 1~8月半ば 8年ぶり50社超、アパレル最多の8社
○GDP実質マイナス27.8% 戦後最大の下げ 4~6月年率
○ウェブ面接だけ「就職不安」6割 21年卒、民間調べ 雰囲気 把握しづらく
○未曽有の減収 企業窮地に 3割減、4社に1社 世界1万社の4~6月
○テレワーク暗証番号流出。国内38社に不正接続。政府も調査。
○ホンダが通勤手当廃止。実費精算に。在宅勤務手当を新設
セミナー参加者の声
「リモートのマネジメントをできるようになりたい」
「コロナでなくても働き方は多様にあるべきで、その一つがオンラインというだけだと気付いた」
「zoomの機能を効果的に使うことで、対面では得られない成果を得ることもできることがわかった」
「オンラインにおける効果的なコミュニケーションのポイントが見えた」
「対面ができないからWebというよりは、そちらの方が効果的だからWebにしたと言えるようにしたい」
「こういう時だからこそ、組織改革のために大事な前段階、外部環境、会社の使命、ゴールを共通認識できるようにしたい」
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改めてこうやって振返ってみると、当初は一時的かと思っていたオンラインビジネスや在宅勤務が常態化していく中で、組織内においても立場の違いによるジレンマやパラダイムシフトの難しさが顕在化した5カ月間だった気がします。同時に、こんな時だからこそ、個人の内省と、他者との主観のぶつけ合いの重要性を感じています。
今月以降も無料Zoomセミナー「組織内の確信を高める経営とマネジメント〜テレワーク時代の組織開発〜」は継続していきます。
本気で顧客と社員のためになるオンライン化を目指す皆様の参加を、心よりお待ちしております。