• Posted 14.10.22

東京オリンピックの開会式は、2020年7月24日。オリンピック開催まであと6年を切りました。
競技そのものも活躍が楽しみですが、オリンピックは世界の国々が開催国を見ますから、
今の日本が世界の方々の目にどのように映るのか、どこに関心を向けるのかも私は非常に楽しみです。

 

自国開催となればどこの国でも行われる国内改革。弊社のオフィスは南青山です。
1964年に開催された東京オリンピックでは、個別競技場と渋谷体育館を結ぶため、
当時22メートルだった道路を40メートルに拡幅しました。
そこに若者向けファッションのお店が軒を連ね、できたのが今の青山通りです。
オリンピック開催年には、ホテルニューオータニやビートルズが宿泊したキャピタル東京(旧ヒルトン東京)が
開業し、開催9日前には新幹線が開通をしました。
前回の東京オリンピックを振り返りますと新たな街が形成され新たなインフラができており、
私は性分でどうにもこうにも夢が広がってしまいます。

 

しかし、オリンピック開催には国によりその後の明暗が大きく分かれております。
アテネオリンピックのあとギリシャは、財政危機に陥りました。
ロンドンオリンピックのあとイギリスは経済が非常に良くなりました。
なお、1964年東京オリンピックのその後はどうだったのか。
1964年に開催された東京オリンピックのその後は、GDP実質成長率が10%代から4.4%まで
落ち込みました。山一證券が赤字になり、取り付け騒ぎがありました。日本特殊鋼、山陽特殊製鋼などが、
次々と倒産をしました。今の赤字国債の常態化も、この時期に戦後初めて発行した特殊国債が
事の始まりでした。話しを戻します。
イギリスとギリシャ、明暗の分かれ目は何だったのかと私は考えました。
その1つにロンドンオリンピックでイギリスが盛んに使っていた言葉が、キーワードになるのではないかと思います。
その言葉とは「レガシー」。あとに残るものという意味です。あとに何を残すのかは非常に重要です。
あとに何を残すのか。そもそも何を残したいか、そして、残したものを継承してくれる者はいるのか。
上記3つの観点が大切なのではないでしょうか。

 

この3つの観点は企業においても重要です。
アベノミクスにオリンピック開催と一見、世の中は明るくなったように感じます。
確かに人手が不足するほど雇用需要のある業種、業績がぐんぐんと上がっている企業を耳にします。
しかし、共通の課題が叫ばれていることもよく耳にします。それは何か、「次世代の育成」です。
需要があってもそれに対応できる人材の不足、人は集まっても束ねてリソースを活用し切れない
管理職のスキル不足、定年退職を前に技術を継承したいけれど、双方の業務量が多過ぎて、
時間の不足など、次世代の育成に着手できない障害となる理由は様々です。
目の前の業務で忙殺される気持ちは痛いほどわかりますが、
本気で考えないと2020年以降の明るい兆しが見えてきません。
今も見えない方は、今すぐ未来のための種まきをしましょう。
2020年まで6年は切りました。しかし、まだ間に合います。
スペシャリストのレベルに達するのに必要な時間としてよく言われる1万時間の法則があります。
1万時間を指標にすれば割り方にもよりますが、頑張って3年、ならして4年、着実に5年と
繰り返しになりますが、まだ間に合います。

 

2020年東京オリンピックには、また多くのモノやサービスが世に出されることも楽しみに、
私はそれを支える人たちの育成に全力を注いで参りたいと思います。

 

内田拓郎