• Posted 15.06.24

『ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。』

 

これは2013年度の新聞広告クリエーティブコンテストにおいて、最優秀賞を受賞した博報堂の山﨑博司氏のコピーである。
先日、ニュースサイトで見つけて印象に残ったので、調べていたら山﨑氏のインタビューを見つけた。
その中で、このコピーを通じて伝えたかったこととしてこう語っている。
「ものごとを様々な側面から考えることの大切さ、私たちの社会生活で”相手の立場に立って考える”ことの大切さだ。自分の価値観で見えている世界と、ほかの人の立場で見えている世界は全く異なる。それをひとつの側面からだけで判断してしまっては、誰かの幸せの裏で誰かが不幸になるかもしれないということに気が付いて欲しかったのだ。」

 

この記事を読んだ時に、多面的な見方をする重要性を改めて考えさせられた。
私たちが企業のお手伝いをするときにも、見方の違いを大切にする。
役職・階層、部門ごと1つの事象に対して様々な見方や意見が存在する。
その違いを対立軸としてではなく、可能性を広げるための材料として捉え、生産的に話をすることが必要になる。
違いを明確にすると、表立っていなかった対立軸が浮き上がるため混乱を招くのでは?という懸念も出てくる。
だから共通項を見て話し合い、いらぬ混乱を避けた方がいいのではないかという声を聞くこともある。
中途半端に違いだけ明確にするとそういった懸念が現実化することもあるだろう。
しかし、じっくり時間をかけ、表面的な違いではなくその背景も含めて意思決定をすることで新しい可能性に向けて一丸となったチームにすることが出来る。

この見方の違いは最初の時点でオープンにしておかないと計画を推進していく途中や、外部環境の変化で風向きが変わったときに必ず浮き上がってくる。
だからこそ、最初の時点でちゃんと話し合いをすることが必要になるのだ。
こういったミーティングをどう設計していくか?その場をどういった場にするかを考えることは大切である。
しかしそれ以上に重要なのはそのミーティングを含めて全体をどう設計していくか?ということだ。
どこから始め、どのくらいの時間軸で、誰をどのように巻き込んでいくか?
この設計と見直し・修正のタイミングを決めておくことがポイントとなる。

 

私自身も、自分の見方や意見に執着しすぎていると感じることがある。
何か違和感を感じた時に、桃太郎という誰にでも馴染みのある話を思い出すことで別の見方を意識していこう。
このコピーを見て、そんなことを考えさせられた。

 

藤田