• Posted 12.05.11
弊社では「組織開発(OD)の古典を勉強しよう」という趣旨で定期的な読書会をスタートさせました。

先日、第一回目を行ったのですが、テーマは大友立也氏の「アージリス研究2:組織政策論」の第一章の読み合わせでした。

クリス・アージリスは、ハーバード大学の教育・組織行動額の教授で、昨年の震災の想定外問題で再び注目を受けた「ダブル・ループ学習」の提唱者としても有名です。
さて、今回第一章の中で、私が特に「ハマった」のは、アージリスの「権限貢献説」の話でした。
これは、それまでの「権限機能説(=組織の各部分は自分を維持すると同時に自分の機能を果たすのに必要なだけの他への影響力を持っている)」というより発展させたもので、次の2つの特徴があります。
①仲間も自分も上位の体制に貢献する
②①があるから仲間も自分も助け合う関係になりうる

なぜ、これがハマったかというと、実際にお手伝いしてきた複数の会社を振返ると、「権限」の問題がキーになっていることが多かったらからです。
大きな経営課題である次世代リーダー育成を行う際に、組織そのもの目的・目標を明確にして、そこに対する各人が貢献できるための「権限」を明確にしていくことで、驚くほどの変化と成長が見られたのです。

ここでのポイントは、「リーダーは自部門や部下に対して何をすべきか」ではなく「上位概念(組織の目的)に向けてどのように貢献する権限があるか」を問うたことです。

そして、「責任」ではなく「権限」を考えたことです。
責任は、どこか「上から与えられるもの」という感覚に陥りがちです。しかし一方で、権限は「自分が主体となって行使できるもの」だからです。
こんなことを改めて考えさせてくれるとは、やはり古典の力はすごい!と思う今日この頃です。
平尾