• Posted 12.05.11

OD(組織開発)の歴史を紐解いていく、という目的のもと、『組織政策論 アージリス研究』(大友 立也 著)を読むことにした。
まだ読み始めたばかりだが、組織について過去にどのような研究や実践がなされてきたかを知るのは、自分の知的好奇心を満たしてくれるだけでなく、いまの自分が立っている『世の中』を理解し、未来を作っていくうえでも大切なことなのだと感じている。

第一章で私の胸に突き刺さったのは、「アージリスが、基本的にもつ思想は、心理的エネルギーが最大量に注ぎ込める組織である。」という一節であった。
この思想がどれだけ実現しているか、それを測る規準として、アージリスは「混合(ミックス)モデル」なるものを創設したというのだ。
心理的エネルギーが最大量に注ぎ込める、というのは簡単だが、ふと現実の世界に目を向けると、組織…それも「会社」でそれを実現するのはなかなか難しい。
そんな空気を肌で感じているのか、この春に出会った大学生や新社会人からは、会社で働くということに対しての希望より、不安や諦めの声を聴くことが多かった。

人間のエネルギーを次元に、経営や組織の効率をみようとしたアージリス。
右肩上がりの時代を知らず、物心ついた頃から社会に混沌とした空気が流れていた若い世代にも、イキイキと働いてもらいたい!と思っている私にとって、「心理的エネルギー」を軸にしたアージリスの研究は非常に興味深い。
やることの多さに追われる毎日だが、この先を読み進めることには「心理的エネルギー」を投入してみたいと思っている。

 
Sotoyama