• Posted 12.09.19

先月から「経営戦略とBCM(事業継続マネジメント)」というテーマで、BCI(事業継続を考える世界的機構)の方々などと、定期的に実施する勉強会を御一緒させていただいています。
3.11で重要性が認識されたように見えるBCMですが、未だに「防災」「情報システム」「人事」といった一部門の問題に矮小化されがちで、部門の壁を越えた施策になっていない企業も多いという問題意識から立ちあがった勉強会です。
基本的にはBCMやリスクマネジメントのご専門家が多数を占めるメンバーの方々ですが、OD(組織開発)の視点も入れたいとのことで、弊社にも声をかけていただきました。
参加者の皆さんとディスカッションをしながら、次のようなことを感じました。

 

一般に、危機状態に際しての事業継続の問題については、「連絡やチェック体制などの仕組み」と「危機に対応できる強いリーダーシップ」に光が当たることが多いようです。それらももちろん大事ですが、私は、様々な業態の企業を見させていただいた体験から、非常時に有効に機能する組織とは、平常時における次の3つの「組織の性質」に集約できるのではないかと思っています。
1、常に『組織の外部(お客様・社会)に向けての、組織としての存在理由』を明確化・共有化する努力をしている。
(そのことにより、非常時に「何を残し何を捨てるか」の優先順位をつけた迅速な行動ができる)
2、一度決めたことであっても、状況や時代の変化に合わせて、健康に疑い、場合によっては、再規定するための論議ができている。
(そのことにより、「想定外」と「想定内」との分かれ目も自由に見直すことができる)
3、仕組みやルールに頼らずとも、「これはおかしいのではないか」と感じたことを、その瞬間に互いにフィードバックし合うことができる。
(リスクの問題は、実は以前から気付いていても言えなくて放置していたためにおこるものが非常に多い)

 

皆さんの会社でもBCM(事業継続計画)お考えだと思います。そんな時、是非「連絡やチェック体制などの仕組み」と「危機に対応できる強いリーダーシップ」以外の、『平常時における組織としての質』も考えてみてはどうでしょうか。

 

 

 

平尾貴治