コンサルタントブログ

組織開発ラボラトリーに参加しました②

2018.08.06ニュース / ブログ

藤田 誠
組織開発ラボラトリーに参加しました②

7月14日~15日に南山大学にて行われた「組織開発ラボラトリー」に参加してきました。今年は「対話型組織開発」という考え方の提唱者の一人であるジャーヴァス・ブッシュ氏が講師として招かれ、全国から60名の組織開発実践者の参加する講座となりました。

今回の講座に参加するにあたって個人的には我々の行っている組織開発の価値観、考え方がどういった位置付けに分類できるのか?ということを明確にしたいと思っていました。我々はODマップと言われる診断型組織開発のアプローチをベースにした進め方を行うことが多くあります。しかし、一般に言われる診断型組織開発とは何か違うと感じていたこともあり、改めて自分たちの組織開発コンサルタントとしての関わり方を見直していきたいと考えていました。

参加してわかったことは、我々のアプローチは対話型組織開発の価値観に限りなく近いものであり、手法として診断型組織開発のステップを使っているということです。コーディネーターである中村先生から「診断型と対話型というのは組織開発の考え方の極にあるもので、実際の組織開発のアプローチは2つのグラデーションの濃淡と考えた方がいい。だから診断型に近い価値観でのアプローチであることもあれば、対話型に近いアプローチもある」と言われ、自分たちの組織開発の位置づけが見えてきました。続けて説明してくれた「ブッシュさんも講義の中で言っていたけど、もともとブッシュ先生たちは診断型組織開発をモダン組織開発、対話型組織開発をポストモダン組織開発という言葉で定義していたでしょ。」という中村先生の言葉で自分の中にあるモヤモヤがスッキリしてきました。

我々がコンサルテーションや研修を行う際には、診断フェーズでサーベイやヒアリングを実施します。その診断結果に対しての良し悪しや解決策は我々が提示するのではなく、その結果をどう見るか?ということを経営幹部や変革推進者の方々と話し合い、プロジェクトの進め方を決めていきます。診断や対話というのはあくまでも手法に過ぎず、ポストモダン的な価値観で進めていくことが我々の関わり方の価値観であることが改めて認識できました。

近年、組織開発に対する関心は経営者や人事部門の方の中で大きくなってきています。そういった中、様々な手法や考え方が新たに生まれ、紹介されています。このタイミングで自分たちの行っている組織開発の価値観の位置づけを明確に出来たことで、今まで以上にスッキリとクライアントの皆様と向き合っていけると感じております。

written by藤田

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