前回のブログでは、在宅ワークを効果的に行うための個人として、あるいは上司としてのポイントをお伝えしました。⇒「在宅ワーク活性化のために」
一方で、最近は「運営側としてオンラインでの会議や教育のやり方が悩ましい」という声も多く頂くことが増えてきました。
そこで今回は、弊社としての実践やお客様の声から、経営者や運営側がオンラインとリアルのハイブリッドを実現する上での考え方をまとめてみました。
詳しくは弊社がほぼ毎週やっている無料Zoomセミナー「組織内の確信を高める経営とマネジメント〜ith/Afterコロナを生き抜く組織開発〜」でお伝えしておりますので、ここでは重要だけど意外に見落とされている、大きな2つのポイントだけをお伝えいたします。
【ポイント1:オンラインとリアルでの対面は「全く別物」と認識すべし!】
この部分の認識が甘い組織がとても多いと感じます。
「リアルで会えないけど画面を通じて話しているので大丈夫です」という話を聴いたりします。
どう別物か、の理由は以下です。
①オンラインの方が圧倒的に疲れるので、リアルの2/3から1/2くらいの情報量や時間にする必要があります=その分、リアル以上に事前準備・事後作業を多く求める必要があります。
②オンラインではリアルの1.5倍のリアクションを付けないと、伝わっているのかどうかがわからず不安になります。もし容量の問題で参加者の画面を切らねばならないのであればソフトを変えた方がよいと思います。
③オンラインでは「感情」のやり取りが極端に難しいです。言い換えればロジック中心のものには向いているかもしれません。
【ポイント2:オンラインとリアルは、それぞれに別個の強み弱みがあることを認識する!】
これを理解しないと会議や教育の生産性はあがりません。
①オンラインの方が強いこと
・移動などに時間やコストがかからないため対話の時間を増やすことができます。
・全ての相手と同じように向き合えるので、上下関係や部門間などの壁を越えて、意見を交換しやすいです。
・一対一の面談などにおいては、リアル以上に集中し相互理解することができます。
②リアルの方が強いこと
・複数人で行なう場合は、オンラインより相手の感情が伝わります。特に困っている人・弱っている人が見えることが組織やチーム強化につながります。
・会議や教育の前後や合間での雑談が、実は根深い問題を共有することに役立ちます。
・コストをかけて集まったからこそ、決めた結論に対するリスクテイクの度合いが高くなります。
いかがでしょうか。
以上の2つのポイントをうまく利用して、組織におけるオンラインとリアルのハイブリッドを実践してみてください。
例えば、初めての顔合わせや、リスクテイクを求める会議や教育においては、感染防止に気を付けながら一つの場を共有し、その上で、会議であればタスクの分析や運営ステップの明確化などのロジカルな決定、教育であれば、実践の振り返りや論理的な評価などはオンラインで行うなど、それぞれの強みを考えた組み合わせが良いのではないでしょうか。
残念ながら、新型コロナ下では、まだまだ完全対面でのお仕事には限界があるようです。
かといって、「これが収まるまでは会議も教育も中止」では逆風の中で組織力は低下するばかりです。
是非、皆様の企業に適したハイブリッドをお考えいただき前に進んでまいりましょう!
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