• Posted 14.05.09

先日、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で34年連続No.1に選ばれている加賀屋に、結婚35周年を祝うため、

初めて宿泊する機会に恵まれた。
100選の基準は (1)ハード (2)料理 (3)サービス (4)企画だそうだ。
今迄に色々な媒体で紹介されていたので、その大きさも知ってはいた。おもてなしのすばらしさも聞いてはいたが、それでも何がそんなに良いのかは想像するしかなかった。

 

これだけの規模の巨大旅館に、はたしてきめ細やかなサービスが出来るのだろうか。
組織開発の観点からも興味津々だ。どんなマネジメントが行われているのか。どんな教育をしているのか。どんな仕組みでやっているのだろうか。

 

しかし、当日エントランスを入った瞬間から、驚きや感動の連続だった。

 

そして初めて頂く夕食の時、食事会場入口の小上がりで見かけた、履物を整理していた年配の女性のことを

「そういえば、テレビ番組で見たことがある」とテーブルについてから思い出した。仲居さんに尋ねてみると、その女性はコンシェルジュをされているのだそうだ。

 

夕食後、仲居さんに尋ねたこともあってか、そのコンシェルジュの女性が部屋にご挨拶に来てくれた。
その時に色々な話をした中で、
「加賀屋の成功の本質は何ですか?」と何とも抽象的な質問を投げかけた。
彼女からは
「経営者を愛することです」と強烈な言葉が返ってきた。
経営者が「社員のことを愛することが成功の本質です。」と言うのは、経営者には当たり前だったり義務にさえ思う人もいたりする。
先代の伝説の女将と言われた人との出会いもあったのだろう。それにしても、何で彼女はそう思えるのだろうか。

 

あとで調べて分かったことだが、彼女は数年前真冬の零下2度の寒さの中で、海に人が落ちたのを、他の30代の男性社員2人と一緒に海に飛び込み、助けていたそうだ。
彼女にとって、お客様をおもてなすとは命がけなんだ。

 

こんなオーナーシップを持った人が支えているんだと知ったとき、加賀屋の強さを知った気がした。

 

大島 岳