• Posted 14.08.16

先月、ODNJ主催の組織開発基礎講座へ2日間の通いで参加をして参りました。 講師は南山大学、人文学部人間心理学科の中村和彦先生。場所は九段下にあります日本精神・技術研究所にて開催をされました。今回の講座のテーマは2つ。「組織開発の基本的な考え方を知る」ことと「組織開発において重要な “ プロセスを体感的に知る ”」ことでした。参加者は、組織開発に携わるコンサルタントや企業の方を始め教育機関に携わる方、企業の人事に携わられている方々など、実に多彩な面々の方々が参加をされました。参加をされた方の多くが、よく笑った、楽しかったと感想を述べられたように、私も久々に本当によく笑い、よく考え、よく学びを得られた2日間となりました。

 

組織開発の根底には、ヒューマスティックがあります。それは常に人間尊重の考えを土台としたアプローチであり、そのためにコンテントだけを追い求めるのではなく、“ プロセス ” を重視します。組織開発で表すところのプロセスは、直訳するところの経過や過程だけでなく、お互いの中で起きていることを大切にします。例えば、会議の進め方や意思決定の場面で表しますと、以下のようなケースです。

  •  声の大きな方や職位の高い方の発言のみで一方的に進んでいる、意思決定がされているケース
  • 若手社員で意見を活発に言う方がいても、意思決定に反映されないケース
  • 会議でずっと沈黙を保って終わる方がいて、リソースが活かされていないケース

など、暗黙裡に決まっているルールや雰囲気の中の本質を掴み、組織開発ではコンテントのみでなくプロセスも重んじて見ます。プロセスを重んじると、参加意識が高まり、各々に主体性をもって臨む場になりやすく、よって生産性の高い場につながります。

 

今回行われた2日間の組織開発基礎講座では、初めてお会いする方がほとんどでしたが、プロセスを見て掴んで促進するを、非常に高いレベルで行う方々ばかりでした。ワーク中も皆が意見でも感想でも何でもいいので話せるように声をかける方、共感を示してくれる方、笑いに転じてくれる方がいて、楽しく文字通り笑いに包まれながらの講座となりました。こうして受け入れられるベースができていたので、次にもっとこの場を良くするためには、という振り返りの時間でも、活発に意見がでました。振り返りの中で話し合われた意見も批判・否定をされた感じは全然なく、生産的で効果的な相互フィードバックの場であったと私は思いました。私はこの講座を通して、弊社のクライアントに関わらず、世の中の企業全体、いや、世の中全てにおいてプロセスにも光を当てて接せられる世の中になったら、まさに世界平和で楽しい世の中になるのではないかとさえ思いました。ですから今回の講座から、ある方は職場で、または家庭で、そして公共の場でもこのプロセスに光を当てて、プロセスを見る力を養い、定着をさせたいというご感想に対し、私は非常に嬉しく共感をもって聞いておりました。

 

今回の講座では、参加者の考える企業の問題点を、ある方は前職においての話で、ある方は自社や企業が特定されない形でリアリティのある事例を混じえながら、お話をして下さる場面がありました。原体験や現在進行形の話しを聞いていると、私自身も自らに置き換えて考えたりしながら伺うことができたので、とても理解がしやすかったことも印象的でした。

 

私も含め、この講座で体験から学んだことを、参加者の方々が実生活の中でどのように今後活かされたかもぜひ、また共有できたらいいなと思っております。講座で一緒に学ばさせて頂いた方の中には8月30日・31日に開催されるODNJ世界大会へご参加頂ける方も多かったので、今から再会できることをとても楽しみにしております。

 

内田拓郎