• Posted 18.05.30

CCIの広報紙『CCI NEWS』創刊号より大島・平尾両代表による対談の最終回になります。

「われわれコンサルタントがちゃんと自分の正体を見せ、われわれ自身がフルコンタクトで当たっているか」(平尾)

 

平尾:今の話を聞いていて、先ほどの「ストーリーで個人も組織も全部ひも付けながら考える」という状態を実現するために、CCIは「ガチで話し合わせる」ということを中核に置いているということにつながりました。
個別に切り分ければ矛盾しないことでも、ストーリーで結び付けたときには絶対矛盾は生まれます。「自分個人はこれをやりたいけど、会社はこっちに向かっている」、あるいは「営業部としてこうやりたいけど、財務の人はこっちに行きたい」という矛盾です。そうした葛藤を乗り越えるためにはガチでの話し合いが必要なんです。

しかし、ガチの、本当に「フルコンタクト」(空手の対戦で防具を付けず身体に直接攻撃し合うスタイル)のミーティングを行おうとしたときに、そこですごく大事になるのは、「われわれコンサルタントがちゃんと自分の正体を見せ、われわれ自身がフルコンタクトで当たっているか」というところがポイントになります。

 

大島:今本当に思うのは、われわれCCIのコンサルタントが解決しなければならない組織課題はいつも二律背反なんですよね。この二律背反しているものの中で、みんなそれぞれ正しいことをそれぞれの立場で思っているし、やっている。でもその二律背反したものに対して、今までと違うつなげ方や見方を作り上げていくのが、われわれが提供する一番の価値だと思います。

 

平尾:そうですね。例えば、「もっと数字を上げろ、シェアを取れ、だけど働き方改革だから残業するなよ。ワークライフバランスだ!」とか、まさに、世の中に二律背反が増えています。こうした時代の変化の中で、新たにCCIがしっかりと価値を創出するにはどのようなことに取り組めば良いのでしょうか。

 

大島:二律背反に対峙するときに、一番うまくいかないのは受け身になっているときではないでしょうか。そういうときは、義務感になり発想も貧弱になってしまう。
そう思ったときにいつも自分自身に対して、「自分は本当に何がしたかったんだろう?」と問いかけていく。それが「今までになかったことを考えよう」「違う人たちをこう巻き込めば今のことは解決しやしないか」という二律背反を乗り越える発想に変えることで、「外在的価値で動く組織ではなくて、自分自身の中にある、内在的価値で動く組織を作る」という方向に向かうのではないでしょうか。

 

「そもそものあなたはどういう人、私はどういう人、うちの会社は何をしたいのか、そこを話さないと、もう前に進まなくなっている」(平尾)

 

平尾:今、言っていた「受け身」というのが、自分のよく使う言葉でいうと、「犠牲者感」につながる気がします。
組織内の中高年は上が詰まっているし、役職定年でそれまでの自分の部下の下に就かなければいけない。そうして将来の夢が持てない中高年を先輩として見ている20代・30代の人も「この会社に長くいてもしょうがない」と思ってしまう。新入社員も「今だったら第二新卒だから」と1年で1割が辞めています。まさに新人から幹部まで全部が犠牲者感です。
大島さんは、そういう人たちにどういうメッセージを送りたいですか。

 

大島:少なくとも「自分は本来何をやりたかったのだろう?」ということを、それこそ仕事の場の中で話す機会や話し合える関係自体を作るということをしていかないと、事業に結びつく組織開発をしたいと言っても、今のようなところで止まってしまうことが現実にあります。

 

平尾:確かにそうですね。やはりこれだけ混沌とすると、本当にそもそものあなたはどういう人、私はどういう人、うちの会社は何をしたいのか、そこをオープンに話さないと、たぶんもう前に進まなくなっていますよね。

 

「平尾さんは根っこの部分はそろっているし、価値観も本当に握れる人だと思うから、社長を託した」(大島)

大島:そうですよね。改めて今こういう話をできて、平尾さんは根っこの部分はそろっているし、価値観も本当に握れる人だと思うから、社長を託しました。一方で期待していることは、平尾さんは平尾さんとしての「らしさ」を発揮することによって、もっと周りの人たちを楽しくできると思います。そういう観点から見たときに、一番平尾さんらしいものを発揮したいことは何ですか。

 

平尾:そうですね。事業としっかり結び付いて組織と個人がリンクした瞬間に、先ほどの犠牲者感の逆の自己肯定感が溢れた感触があります。その時に本当に楽しいというか豊かな気持ちになります。CCIは時として「本当にこの組織にもう解決策はないのではないか」「この事業部とこの事業部とは二度と手は握れないのではないか」といった組織に入っていくこともあります。そんな状態でも、葛藤を乗り越えて内部者のスイッチが入る瞬間があります。そういう場面に立ち会うと、本当にワクワクしますよね。
フルコンタクトの話し合いをしなければたぶん行きつかなかったことなんですよ。そこに立ち会えた時は、本当に死んでもいいと思いますよね(笑)。
だから、それがやり続けられる会社をちゃんと続けていきたいですよね。

 

「これだけ複雑性と多様性が広がるとアナログだけでなく、プラスアルファのテクノロジーは絶対必要」(平尾)

 

大島:平尾さんらしいフルコンタクトで、頑張ってこれから経営を担ってほしいですね。反面、僕自身もこれで引退するつもりは全然ないんで。「陰で支える」という、そういう役回りでいくことも選択肢としてあるのかもしれないですが、それよりも、これだけこのクライアントが変わらなければいけない状況の中で、われわれが今まで提供していたサービスをもっと変えてやろうと思っています。
例えば、自己成長し変わり続けられる組織を作る援助をしていくという新しいサービス開発をするところに、僕は注力していきたい。それをすることが、平尾社長を応援していくことになると思ってこれからやっていきたいと思います。平尾さんはこの話を聞いてどんな風に感じますか。

 

平尾:同感します。この対談の中では、アナログな部分を中心に伝えていました。それはそれでもちろんわれわれは大事にしているのですが、ただ、本当にこれだけ複雑性と多様性が広がるとアナログだけでなく、プラスアルファのテクノロジーは絶対必要だと思っています。
本日はありがとうございました。