気がつけば今年もあっという間に4分の3が過ぎ、10月です。
この1カ月は厳しい暑さと急激な冷え込みが影響したのか、健康自慢だった私も恥ずかしながら体調を崩してしまいました。
仕事にも支障が出てしまうため、普段はあまりお世話にならない病院に駆け込むこと数回。
その中で、付加価値について考えさせられる体験をしました。
病院にいかなくてはまずいな・・・と感じたとき、あいにく休診日だったこともあり、地元の病院と通勤途中にある病院の2か所で診察を受けました。
通勤途中にある病院(A医院)は初診だったので不安もありましたが、診察してくださったお医者様が丁寧に症状を聞いてくれただけでなく、「自分の目で見たほうがわかりやすいでしょう」と、私の患部の映像と健康な人のサンプル映像をモニターに映し出して見せてくれました。
しかし、地元の病院(B医院)では何ともそっけない対応。
こちらから症状を訴えても、「じゃあ、とりあえず薬を出しておきましょう」というだけで、いかにも“流れ作業”で診察しているという雰囲気(少なくとも私にはそう感じました)。
悪印象のとどめを刺したのは、カルテに視線を落としたままでこちらの目を見る事もなく「お大事に」と言われ、診察室を後にしたことです。
次から次へと診察を行い、そこまで意識がいかなかったのかもしれません。
でも、自分が顧客の立場で感じたことは、「B医院には二度と行きたくない。多少遠くても『安心感』という付加価値を与えてくれたA医院のほうが信頼できる。」ということです。
優れた技術や使い勝手の良い商品も大切ですが、競争を勝ち抜き「選ばれる存在」になるには、それをどのようなプロセスで提供するか?ということも極めて重要である・・・。
健康の有難さとともに、今年の9月はそんなことを痛感しました。
Sotoyama