在宅ワーク活性化のために

コロナを恐れてばかりもいられないと、少しずつ経済が動き始めています。
でも、一方で企業においては完全出社というのはまだ少なく、「週何日かは在宅ワーク」のビジネスマンは多いようです。

アンケートを取ると、在宅におけるテレワークについては、オィス勤務に⽐べて⽣産性が下がったと答える⽇本⼈は40%。世界10カ国平均の13%を⼤きく上回りなんと最下位だそうです(9月21日付日本経済新聞)。
もちろん住宅事情とかネット環境の問題もあるのでしょうが、日本人は「指示命令」に従い、「勤務時間」でマネジメントする(される)という習慣が強すぎたのかもしれません。
もうひとつ興味深いのは、働く女性のみにアンケートすると「在宅ワークで働きやすくなった」と思っている方が70%もいます(9月28日付 日本経済新聞)。その他のデータも含めて色々見ていくと、男性の管理職が一番在宅ワークに苦戦をしているようです。

ただ、ここでポイントになるのは、コミュニケーションの質は単に会う回数に比例するわけではないという大原則です。めったに会えないのであれば「迷子」になることを防ぐコミュニケーションをとるしかない。組織としては、リアルに会えていた時以上に「企業の向かうべき方向」「より良くなるための本質」をしっかり話し合い共有することが大切なのだと考えます。

もうひとつ、個人としてを考えた時は、より質の高い時間管理をすることです。
P.ドラッカーも成果をあげる時間管理のステップとして、①時間を記録して分析する②管理する③まとめる、の3段階があると指摘しています。

因みに私自身がテレワークの試行錯誤の中で、時間を記録し、管理し、まとめるために重宝しているアプリがありますのでご紹介いたします。参考にどうぞ。

一つは4行日記
・・・前の日の「事実」「気づき」「教訓」「宣言」をそれぞれ1行ずつ打ち込むだけのものです。でも、これを続けてみると、頑張って成果を出した日、頑張ったけど成果につながらなかった日、成果も成長もなかった日、などが痛いほどわかります。

もう一つはToggl Track
・・・何かの作業をスタートした時、そして終わった時に打ち込むのです。例えば「プログラム提案書作り13:30-14:15」といった感じです。最初のうちは仕事に関わることだけ入力してましたが、今は筋トレだとか移動だとか生活全般を入れています。これも意外な気づきがあります。この間、久々に都心を回った時、1日の中で移動の占める時間の多さに驚きました。

今こそ私たちが本物の「組織内コミュニケーション」と「セルフマネジメント力」をつける、絶好のチャンスなのかもしれません。

日刊工業新聞にインタビュー記事が掲載されました

9月25日付、日刊工業新聞様の「週末は別人」というコラムに私のインタビューが掲載されました。

29歳から現在まで、下手ながらも31年間続けてきた極真空手と、組織開発との関係性について聞かれました。
インタビューを受けさせていただき、意外にも組織開発との共通項が多いことに改めて気づきました。

以前、空手師範代に言われた言葉があります。

組手に際しては、
第一にしっかりと地面を踏みしめ、
第二に体軸をぶらさず、
第三に相手とのやり取りがある。

これは、弊社が組織開発を行なう上で大切にしている次の考えかたと、見事に合致しています。

過去と違う戦略を行なう際には、
自分(自社)が立っている場所を確認し、
価値観を明確化し、
その上で外部との関係性を構築する。

そして、何よりも「戦略を主体的にやりきる組織」を過去感情を超えて作ろうとしたときに、内部に必ず起こる様々な葛藤状態に立ち向かう瞬間は、社員同士がテーブルの下に隠していた自分のオモイを出し切り、同時に主張の違う他者・他部門のオモイを聴き切りながら、リスクテイクをもって合意形成することが必要です。それは正にフルコンタクトの世界です。

新型コロナの影響はまだまだ続き、皆さんの企業においても、過去のパラダイムを見直し、新たな戦略遂行をやり抜く組織を実現するという大変な局面にあると思います。
でも、空手の組手においてもビジネスにおいても、最後はどこまで心が折れないかどうかの勝負です。
諦めずに戦い続けましょう。

『コロナに負けない組織作りセミナー』の5ヶ月間を振り返って

4月より「新型コロナ下のビジネスをどうしていくのか?オンラインでのマネジメントはどうすればよいのか?」というテーマでZoomを使っての少人数無料セミナー(「組織内の確信を高める経営とマネジメント〜テレワーク時代の組織開発〜」を定期的(原則週1回)に続けてきました。
その回数はまもなく25回になります。
この間に社会状況もめまぐるしく変わり、参加される方の問題意識や終了後の気づきも変化しています。

ここで改めて4月から8月までの5ヶ月間、各月にどのような象徴的なニュースがあったのか、そして参加者の方々はどのような気づきや葛藤を感じられたのかを振り返ってみたいと思います。
本セミナーは、単に「オンライン活用法やビジネスのやり方」を学ぶのではなく、この大きな変換期に企業人としてどうあるべきかという本質を掘り下げる内容です。
だからこそ、ここにある声は、経営や現場を必死で頑張っている方々の深く切実な声です。是非、皆さんの今後の経営とマネジメントを考えるためにご参考にしてください。

4月度

ニュース

○東京都が「緊急事態措置」による休業・休止・自粛が求められる事業を公表
○緊急事態宣言が全国に拡大し5月6日まで延期。中小企業には200万、フリーランス・個人事業主には100万円、個人には10万円の現金給付
○女優の岡江久美子さんが新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなる
○在宅ワークで管理職の3割「コミュニケーションがなくさみしい」半数が「生産性が下がっているのでは」と不安に

セミナー参加者の声

「分散出勤で全社員を集めることができない中でメッセージを伝えていきたい」
「Zoomを導入して間もないので有効活用の方法と期待効果を知りたい」
「企業が合言葉のようにコロナのせいにする言い訳をなくしたい」
「遠距離でも、対面でも、有効な手段を考えたい」
「オンラインをメインとした組織においても、戦略を実行するスピードを落とさず、社員同士共感を生み出すことをしたい」
「コントロールできないこととできることを整理したい」
「Withコロナは青臭い話をする非常に良い機会。企業理念や年度スローガンをもう一度見直し深掘りしたい」

5月度

ニュース

○従業員 業種越えシェア
○コロナ収束後も「在宅勤務を続けたい」 女性は7割
○テレワーク 導入企業の9割「運用に課題」
○日立、週2~3日出社 在宅前提に脱・時間管理
○NTT、在宅勤務5割を標準に グループ280社の間接部門

セミナー参加者の声

「リモートワークでの社員の仕事の見える化をしたい」
「在宅勤務が始まり新しいマネジメントスタイルを知りたい」
「心理的な安全性と組織の効果性を保ち、クライアントに対して価値を提供したい」
「こういう時だからこそ、全従業員が自社の経営理念に即し、自ら考え、行動することで組織の成長と自分自身の成長を実感できている状態を作りたい」
「不要な会議の削減できる環境を作りたい」
「テレワークの幹部・管理職・リーダーの心構えを考えたい」
「在宅勤務への抵抗感がある経営者にどう理解させるか」
「今回の逆境をチャンスにしたい」
「このような危機に従業員から経営者は厳しく見られている」

6月度

ニュース

○テレワークで「リモハラ」懸念
○ウェブ面接手探りで 選考解禁 企業7割採用、学生には戸惑いも
○ライオン、副業人材を公募 リモートワーク拡大追い風
○レオパレス1000人削減 希望退職募る 前期は700億円赤字
○「ジョブ型」に労働規制の壁 コロナ下の改革機運に水
○テレワーク、23区で半数経験 「継続したい」9割 内閣府調査
○第一生命がオンライン販売 大手生保で初 年度内に全商品

セミナー参加者の声

「新しいやり方に変わる必要があると思うのだが、上層部は元の状態に戻ろうとしている」
「オンラインを使った営業手法の構築したい」
「会社に寄り掛かった働き方をする社員の意識改革を行ないたい」
「リアルと同じようにオンラインを使おうとしていたことが間違っていた」
「リモートワークの現在を一時的な緊急事態としてとらえずに動き出したい」
「採用活動で、オンラインを有効に効果的に使用したい」

7月度

ニュース

○富士通、オフィス面積半減 在宅勤務前提でコスト減
○日本流のジョブ型雇用模索 解雇規制巡る議論浮上も
○遠隔勤務 人材採る機会に。地方・都市圏の境界薄れる
○副業、企業の境界溶かす ヤフー高スキル人材100人採用
○中小企業減容認へ転換。政府、社数維持の目標見直し。新陳代謝促し生産性向上
○富士通、SEの客先常駐を見直し
○「サイバー攻撃増えた」3割。4月以降、被害発生も15%。
○業界再編「加速」43%。M&Aに意欲。経営環境悪化で拍車
○NTT、在宅7割に拡大。日立は出社制限延長 感染防止、政府要請踏まえ

セミナー参加者の声

「テレワークの可能性を強く感じている」
「社内でオンラインでの仕事の進め方、組織開発のスタンダードを作りたい」
「オンラインにおける顧客との関係づくりを進めたい」
「採用と教育の目的を達成したい」
「これからの働き方で人と人との関係性をどう築いていくか」
「物事や出来事の本質がどこにあるかを見極めることの必要性を改めて感じた」
「オンライン会議でもプロセスをしっかり見、適切に働きかけが出来るよう意識する」

8月度

ニュース

○KDDI、正社員をジョブ型雇用に 一律初任給も廃止
○在宅勤務、休日・深夜も容認 明確に 厚労省指針
○営業・接客「脱対面」 家電や車、在宅勤務浸透で
○早期退職募集9300人 1~8月半ば 8年ぶり50社超、アパレル最多の8社
○GDP実質マイナス27.8% 戦後最大の下げ 4~6月年率
○ウェブ面接だけ「就職不安」6割 21年卒、民間調べ 雰囲気 把握しづらく
○未曽有の減収 企業窮地に 3割減、4社に1社 世界1万社の4~6月
○テレワーク暗証番号流出。国内38社に不正接続。政府も調査。
○ホンダが通勤手当廃止。実費精算に。在宅勤務手当を新設

セミナー参加者の声

「リモートのマネジメントをできるようになりたい」
「コロナでなくても働き方は多様にあるべきで、その一つがオンラインというだけだと気付いた」
「zoomの機能を効果的に使うことで、対面では得られない成果を得ることもできることがわかった」
「オンラインにおける効果的なコミュニケーションのポイントが見えた」
「対面ができないからWebというよりは、そちらの方が効果的だからWebにしたと言えるようにしたい」
「こういう時だからこそ、組織改革のために大事な前段階、外部環境、会社の使命、ゴールを共通認識できるようにしたい」

・・・・・・・・・・・

改めてこうやって振返ってみると、当初は一時的かと思っていたオンラインビジネスや在宅勤務が常態化していく中で、組織内においても立場の違いによるジレンマやパラダイムシフトの難しさが顕在化した5カ月間だった気がします。同時に、こんな時だからこそ、個人の内省と、他者との主観のぶつけ合いの重要性を感じています。

今月以降も無料Zoomセミナー「組織内の確信を高める経営とマネジメント〜テレワーク時代の組織開発〜」は継続していきます。
本気で顧客と社員のためになるオンライン化を目指す皆様の参加を、心よりお待ちしております。

Withコロナにおける組織開発とドラッカー(3/3)

※Withコロナにおける組織開発とドラッカー(2/3)より続く

ドラッカーの学びとシー・シー・アイの組織開発が目指すところ

平尾 先般、シー・シー・アイの考える組織開発の事例を話していたら、ある方から「整体師みたいなことをやっているのですね」と言われました。
確かに整体師は身体のずれをまず診ます。組織を見るときも同じなのです。
ドラッカーは部分の因果よりも、全体からありのままに見ていたといわれています。組織を全体からありのままに見るのは、シー・シー・アイでも大事にしていることです。
一人ずつヒアリングしていくと、数字についての発言は同じでも、感覚とか主観、感情の部分で微妙なずれを感じることがあります。ずれを感じたら、誰が正しいとか間違っているなどの評価は一切せずに、「こんなずれがあります」と率直に伝えるのがスタートです。

井坂 ドラッカーも言っていたことですが、コンサルタントは医師の診断に近いことをしているのですね。
処方や治療の前に、診断が誤ったり雑だったりしたら、かえって患者の健康を脅かすことにさえなりかねません。
しばらく前にお亡くなりになった精神分析家の河合隼雄先生が作家の村上春樹さんとの対談で語っていたことを思い出しました。河合先生も、始めは患者の話を聞くというからスタートするというのですね。なるべく口を挟まず、しゃべらせるという。
ドラッカーも、コンサルタントとしては、耳を傾けることに重きを置いています。語る内容は、すべて長期的な視点にもとづいた助言であり、強引な変化を迫ったりするようなトリッキーな要素は一切含まれていない。
組織開発も同じではないかという気がするんですね。
何しろ相手は生き物なのですから、それぞれのふさわしい時間というものがある。生命はいろんなものがつながっていますから、あるところに強烈に作用を及ぼすと、思わぬところに副作用があるかもしれません。

平尾 でも、即効性のある魔法の杖が欲しいという企業も多いですよね。
私たちは「内部者で納得できる戦略」を決めてもらうサポートをしています。にもかかわらず、「誰かが戦略を決めて僕らに提供してくれる」という期待と戦わなければいけないこともあります。

井坂 つくづく思うのですが、人は葛藤の中でしか成長の機会を手にできないのではないでしょうか。
答えはどこかの誰かがもっているという想定自体が学びの回路を閉ざしてしまう可能性がある。そうだとしたら、答えをあげるという人が現れたら簡単にコントロールされてしまうでしょう。

平尾 反射的な思考を脱して、ようやく本当に考えるチャンスをもらっているのだという考えは、大事かもしれないですね。
今日は深い話をありがとうございました。

<井坂康志(いさかやすし)氏プロフィール>
1972年埼玉県生まれ。現在、ものつくり大学特別客員教授、ドラッカー学会理事、編集者、メディア・プロデューサー。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(商学)。著書に、『P・F・ドラッカー-マネジメント思想の源流と展望』(文眞堂、経営学史学会奨励賞受賞)、『ドラッカー入門 新版』(ダイヤモンド社、上田惇生氏と共著)等。

Withコロナにおける組織開発とドラッカー(2/3)

※Withコロナにおける組織開発とドラッカー(1/3)から続く

「思考の合理化」に負けないために学ぶ

平尾 組織経営においても、ボランティアで行っているLGBTQ支援の活動においても、いつも感じるのが、「思考の合理化」の問題です。
「男(女)ってこういうものだよね」「大企業ってこうだよね」「私はこういう立場として考える」など、思考の合理化を行うと、一見物事の判断が早く進むということにわれわれは慣らされてきました。
先日、ある会社の役員の方が「テレワークは俺が見ていない時、部下がサボっているんじゃないかと思って心配だ」との発言に対して、別の会社の女性が、「サボったっていいじゃないですか」と即答で返したことがありました。約束した成果を他人の半分の時間で済ませられたら、残された時間に趣味、副業、家族など何に使おうが自由。パラダイムシフトだなと感じました。
経営的な行動、決断の素早さを求められながら、一方で今までの思考の合理化ではなく原点から考える、そんな二律背反の中にいる人にどういうメッセージを出すべきでしょうか。

井坂 たぶんドラッカーなら、「あなたが学び続けるしかない」というでしょうね。
私は時々昔自分が習った学校の先生を思い出します。私が過去に出会ってきた魅力的な先生は、一人の例外もなく、本人が学んでいる方でした。今でも中学校時代の音楽の先生を思い出します。いつも体を揺らして歌いながらピアノを弾いている男性の先生でした。とても楽しそうだった。
私が印象に残っている先生は、ただ自分が楽しく学んでいる姿を生徒に見せていただけの方々だとあるときふと気づきました。学ぶとは新しいものを習得しながら過去を適宜廃棄して、自身の再生産をしているということです。ドラッカー自身そのような学び方を一生続けた人ですが、知識労働者のロールモデルだと常々思います。
学び続けなければ、必ず行き詰ります。悪くすれば、誰かにとって都合のいい思考に絡め取られたり、悪くすれば犠牲になったりする。戦後の会社システムはそう考えると、個人を狭い箱に閉じ込める「反学習装置」だったのではないかと思わなくもありません。少し厳しい言い方ですが。

平尾 なるほど。楽しく捨てながら学んでない人に限って、正義や正論を言い出す。上田惇生先生に初めて会った時に本当に楽しそうでした。あんなに楽しそうにドラッカーのことを話してくれなかったら、私はドラッカー学会に入ろうとは思っていなかったでしょうね、たぶん。

今こそシビアに組織を考える

井坂 私はここ10年くらい、マネジメントを「一本の樹」にたとえています。自分でも最近になって気づいたのですが、樹は生き物のシンボルであるとともに、多様性のシンボルなのですね。


コンサルタントなどは典型ですが、結局は人にせよ会社にせよ「生き物」を相手にしているわけですよね。生き物は、ちょっとした要因変化で調子を崩したり、悪くすれば死んだり枯れたりしてしまう繊細さを伴っています。繊細さを保持したままで、どのように本来持っている生命の力を最大限発揮してもらえるか。マネジメントの中心的な命題とも重なってきます。
ある会社を樹にたとえた時、社会という大地に根を張っているわけです。売上何百億というような大企業であったとしても、大地から切り離されて生きていることはできない。シンプルでありながら厳粛な事実です。
根の部分を考えるというのは、ドラッカーが説く重要な視点の一つです。「事業が何のために、誰のためにあるのか」という、ばかばかしいくらい当たり前の問いを日々考えなければいけないという。
冒頭の話題に戻りますが、そんなばかばかしいくらい当たり前の問いの中に、どう明日を作っていくかという根本的な命題をはらんでいるのであって、まさしく組織開発は根や土壌の部分を担っているということだと思うのです。

平尾 組織開発に大きく影響を及ぼしているゲシュタルト療法・心理学を学んだ時に習った言葉に、grounding(どう接地しているか)centering(どう中心軸を置くか) connecting(どう外部とつながるか)というのがありました。
人や組織を「樹」として捉えることにつながりますね。

井坂 こう言うと身も蓋もないのかもしれませんが、「自分の仕事やポストは社会にとって必要なのか」という根本的な疑いなどは、今こそ発すべき千載一遇のビッグ・クエスチョンなわけですね。せっかくコロナの時代に「本気で思考する機会」をもらっているのですから。答えが「ノー」だったら困るのですけれど(笑)。
私たちの生きる世界は想像する以上に慣性の力が働いています。あまりにも存在が自明過ぎて誰も疑問をさしはさまなくなっているものがあまりに多いのです。慣性の強い社会では、答えばかりがたくさんあって問いが少ない。
特に、日本は「立場主義」が強い社会です。
ドラッカーは「とにかく、新しいポストを作ることに対しては徹底的に慎重でなければいけない」と強く言っていました。一度作ったポストは、役割を終えても都合よく消えてはくれません。ポストがあるということは、人がいるということです。役割が終わったから、ポストだけ廃止するということは難しい。人が付いているわけですから。
しかも給与とか地位とかいろいろなものが混ざり合ってくると、たまたま何かの思いつきで作ったポストが奇妙な威光を伴って永続するリスクさえあります。

平尾 日本は長らく一斉採用・年功序列・終身雇用でした。それこそ思考の合理化になったりしてきたのかもしれないですね。
組織開発は、「ポジティブに心地よくなりながら安全な場を作りましょう」と誤解されることもあるのですが、場合によっては、何かを捨てる、別れるも含めての概念だとわれわれも考えています。真剣に話し合っていただいた結果として何かの事業部が廃止されたり、あるいは役員が降りたりすることもあります。

<井坂康志(いさかやすし)氏プロフィール>
1972年埼玉県生まれ。現在、ものつくり大学特別客員教授、ドラッカー学会理事、編集者、メディア・プロデューサー。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(商学)。著書に、『P・F・ドラッカー-マネジメント思想の源流と展望』(文眞堂、経営学史学会奨励賞受賞)、『ドラッカー入門 新版』(ダイヤモンド社、上田惇生氏と共著)等。

 

Withコロナにおける組織開発とドラッカー(3/3)に続く

Withコロナにおける組織開発とドラッカー(1/3)

今回から3回に分けて、ドラッカー研究者であり編集者でもある井坂康志氏と弊社代表の平尾貴治とのZoomによる対談をお届けします。

<井坂康志(いさかやすし)氏プロフィール>
1972年埼玉県生まれ。現在、ものつくり大学特別客員教授、ドラッカー学会理事、編集者、メディア・プロデューサー。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(商学)。著書に、『P・F・ドラッカー-マネジメント思想の源流と展望』(文眞堂、経営学史学会奨励賞受賞)、『ドラッカー入門 新版』(ダイヤモンド社、上田惇生氏と共著)等。

平尾 ウィズコロナはしばらく続く予想があり、いくつかの会社は在宅勤務を中核に置くなど表明しています。大変革期をどう考え行動すれば、逆にチャンスとして前に進むことができるのか。対談のテーマはそこにあります。
経営の父と呼ばれるピーター・ドラッカーや上田惇生先生と多くのやり取りをしてきた井坂さんとして感じていることからお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

※上田惇生(うえだ あつお)・・・1938年生まれの経営学者。経団連国際経済部次長を経てものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授、ドラッカー学会学術顧問。ピーター・ドラッカー自身から「最も親しい日本の友人」と言われドラッカー主要著作の全てを翻訳した。井坂氏との共著も多い。2019年1月逝去。

井坂 今回のコロナを考えると、社会存立に伴う認識が変わってしまったことが何より大きな変化だと思います。
「組織」はそもそも何のためにあるのか、どうあるべきなのかという問いがコロナによって強く全面に出てきた印象があります。ドラッカーの考え方はシンプルで、「社会の存続が第一にある」というものでした。
どんなに組織が繁栄したとしても、社会が存続できなかったら何の意味もないということです。水が干上がっているところに船の航行する余地がないのに似ているでしょう。企業も、病院も、学校も、NPOも、一つの例外なく社会のなかで再生産をしているからです。
言い方を変えれば、「長期の再生産を可能にしないマネジメントは社会に対して無責任」ということでもあると思います。再生産を可能にする条件は、常に社会の側から与えられるということですね。
働き方、子育て、学び方、生き方全般、すべてにおいて生存の社会的条件が変わってしまった。そこからしかアフターコロナは考えられないのではないでしょうか。

コロナの前に戻れるのか

平尾 私も同様の認識を持っています。企業のお手伝いをしていて、ここ数年、事業の根本的見直し、ダイバーシティ、働き方改革など遅々として進まなかったものが、コロナの影響で「やむを得ず」かもしれませんが、進んだ印象があります。
けれども一方で、緊急事態宣言が解除された後、いくつかの企業の方と対話する中で、「コロナ前」の状態に完全に戻そうとしている動きを感じることもあります。
経営者が「また対面で元のように働こう」と言った時、部下の方々は違った受けとめ方をしていると思うのですね。テレワークをほんの数か月でも経験すれば、誰でも「会社に集まる意味は何か」「会議の意味は何か」「一緒にいないと評価できない成果主義は何か」「社会に対してどんな価値を出しているのか」など、次々と疑問が出ている。

井坂 元に戻そうとしても不可能だと思います。
多くの場合、変化は「利用できるか・できないか」のどちらかです。利用できなければ、回転するひき臼にすりつぶされて終わってしまうだけになるでしょう。
とりわけ重要と考えられるドラッカーのコンセプトとして、「廃棄」があります。廃棄は、人や社会が最も苦手とするものであることも指摘されています。特に平常時においては、能力・やる気が高い人間ほどかえって廃棄ができないものです。
30年前のバブル経済の頃など、能力・やる気の過剰な人で猪突猛進した人たちが社会を破壊してしまった。彼らの頭には廃棄すべきものがあるなどつゆほども浮かばなかったのではないでしょうか。
一方で、今回のコロナは何を教えてくれているのか。在宅の件も含めて、「今までの仕事の仕方を不要にする別の方法があるのではないか」ということでしょう。従来の常識を強制的に終了させて、別の可能性に目を向けさせてくれたわけですから、考え方によっては価値の高い体験であったとも考えられると思います。自粛期間中の自身の働き方を今一度考え直してみれば誰しも思い当たるのではないでしょうか。
今回のコロナを考えるにあたって、私は二つの視点に分けて考えるべきだと思います。
私はなぜか台風を思い出します。よろしければ想像していただきたいのですが、台風そのものがもたらす被害の視点と、台風によって明らかになった社会の側の課題発見という視点です。
特に大切なのが後者だと思うのですが、放置していた建物やインフラの老朽化がたまたま台風によって可視化されたという視点です。あえていえば、台風が痛んでいた個所や修復を要する場所を教えてくれたという。
組織も同じだと思う。戦後出来上がった会社や働き方のシステムが、すでに機能していなかったのに惰性で存続していたのを、無効や無能を白日の下にさらしてくれたという見方も十分に成り立つと思うのです。
もちろんコロナは筆舌に尽くしがたい災禍なのは言うまでもないことです。けれども、注意しなければならないのは、コロナに全責任を負わせて、過去の不作為や無責任を免責しようとする考え方をすると、未来に対して目を閉ざしてしまう点だと思います。

平尾 確かにわれわれが戦略策定のサポートをする時にも、みんなお金・時間・人が足りないと言いつつも、戦略決めにおいて、基本的に廃棄がなく、足し算しか考えないことが多いです。
急激な人口増加で市場規模も働き手も増え続けた時代に形成された戦略やマネジメントの常識が、かえって誤った「出力過剰」につながっていると思います。少子高齢化が急激に進んでいることは誰もが知っていたのに、出力過剰のままで、コロナまで来てしまった感さえある。
個人として、あるいは企業人として、現在何が必要なのでしょうか。

井坂 今回のコロナは、ドラッカーが晩年まで語っていた「知識労働」の本質を考えるうえで、マーシャル・マクルーハンのいう「インターフェース」をたくさん示してくれました。インターフェースとは、知覚を拡張させてくれる道具ですから、今まで見えなかったものや聞こえなかったものが見えたり聞こえたりするようになるということです。
スマホなどは本当にすごい意味を持つインターフェースです。
そのなかで、テレワークなどは、知識労働にとって、革命的なインターフェースだと思います。たとえば、Zoomを使えば、地球の裏側にいる人とでも目の前にいるように会話ができる。
この対談もZoomを使って行われていますね。それぞれの自室で、言語や表情を介して、知的なアウトプットを行う。
記事が一つ作れるくらいの知的アウトプットが可能だとすれば、他にもコンサルティング、システム、デザインなどできることは無限にあるということです。こんなに生産性が高い方法はちょっと今までなかったような気がする。
昭和・平成の時代だったら、どこかの会議室で、お互いの時間をやりくりして集まって、場合によっては終了後に懇親の場を持ったりなど、ややこしい過程を経なければならなかったはずです。
革命的な変化ではないかと思います。

※マーシャル・マクルーハン・・・1911~1980年。カナダ出身の英文学者、文明批評家。もともとニュー・クリティシズム等を論じる英文学教授だった。現在、メディア研究と呼ばれる分野において重要位置を占める存在のうちの一人とされる

平尾 確かにインターフェースとして、フラットな関係性を作れている気もします。
私たちの行う組織開発は、人間の内在的価値によって関係性を変え、戦略を変え、組織がどう社会に役立っていくかを一気通貫させる点を目指してきたこともあって、リアルでの対面を大切にしていました。
しかし、リアルでの対面が難しくなったために、やむをえずリモートを活用したとき、組織開発の観点からいくつか驚いたことがあります。
まず、全員が均等に向き合いながら、同じ距離で顔と顔を見ている。これなどは、なかなかリアルでは作りにくい場です。定例の会議などを思い起こしていただきたいのですが、たいていは机には配布物があって、職位順に席が決まっていたりしますね。
そのこともあって、リアルでワークショップを行うときなどは、始めと終わりに、机を取り払って、椅子だけで「抜き身の一重の輪」を作るのです。「チェックイン」「チェックアウト」と言います。リアルではわざわざそうしているのが、Zoomではデフォルトになっている。
先日も井坂さんのZoom講義に参加させていただいた時、百何十名参加者がいたわけですから、リアルだったら、たぶん私は何人かの頭ごしに井坂さんを見なければいけなかった(笑)。Zoomなら完全に井坂さんと向き合えるし、途中で気になったらZoomチャットを使って、いつでも伝えられる。リアルではありえないことです。

井坂 社会現象として見たコロナは、強い解毒作用を伴っているのではないでしょうか。
やはり世界や社会、会社とはこういうものなのだという強固な思い込みをほどいてくれたのは大きいと思いますね。
毎日満員電車に乗って会社に行くのが人生なのだ、上司のいうことを粛々とこなすのが仕事だとか、そういうことです。誰もが人生や仕事をそういうものなのだと思っていた。
けれども、それらも「どこかで誰かが作ったもの」、その意味では人為的なものなのです。インターフェースに接して初めて、思い込みの観念の人為性がはっきりしてくる。「会社とは何か」とか「学校とは何か」とか。今回のコロナというのはある面では、こうした人為的に引っ張った線をもう一回白紙に戻して、可能性を前に素朴な問いを発することを許してくれたわけです。

「Withコロナにおける組織開発とドラッカー(2/3)」に続く

生き残るために

今、企業も個人もコロナ下の大きな閉塞感の中で必死にもがいています。

ある企業の取締役とお話をしていたら「正解のない中でA案・B案を常に用意しておくことが大切だ」と言われました。それは戦略論の定石ではありますが、周りを見わたすと、楽観論と悲観論の二極化が進んでいるようにも見えます。

先日、三菱総合研究所さんが「新型コロナウイルス感染症の世界・日本経済への影響」を発表されました。
その中で、産業・企業に対して
「コロナ禍で生じた潮流への対処や社会課題解決を、新事業創出や高付加価値化につなげる視点があるか?」
「企業の社会的責任に対するビジョンと柔軟な経営体制と運営ができるか?」
「人々の価値観の変化や行動変容に合わせた取り組みができるか?」
という問いが投げられているとありました。

つまり、今までは下手をするとキレイゴトとされがちだった、「社会に対するビジョン」を本気で考え抜き実行する企業だけが生き残れるということです。
そして、当然ながら社会ビジョンの前提にあるのは個人ビジョンになります。私たち一人一人が、正解のない中で「自分は本当に何をしたいのか、そして自分の組織で何を実現したいのか」を考え話し合い統合する必要が生じているのです。

一方で、蜜を防ぐために、多くの会社が出張を伴って本社に集まったり、顔を突き合わせて話し合ったりすることを禁止しています。かといってオンラインでは気持ちが伝わらないと、そちらの活用にも足踏みをしている組織のお話も聞きます。
私達CCIは、リアルで会うことにはオンラインでは代替し切れない価値があると昔から主張してまいりました。ただし、今こそ必要な「組織の本質的な在り方の合意形成」を、会えないからと後回しにするくらいなら、とりあえずオンラインでのガチ対話に挑戦していただきたいと、4月より定期的にオンラインの無料セミナーを開催しております。

ピーター・ドラッカー氏はこんな言葉を仰っていました。
「変化はコントロールできない。 できるのは変化の先頭に立つことだけ。」

変化の先頭に立ちましょう。

「今こそ」VS「今はそれどころじゃない」

先日の日経新聞に、今日のタイトルでもある対立(今こそVS今はそれどころじゃない)が多くの企業で起きている、という記事がありました。

ちょっと趣味の話から先にさせていただきます。

空手家の中達也先生が少林寺拳法と技術交流をするDVDを友人からいただきました。
あれ程のレベルの先生が、他流派の先生から知らない技をかけられて痛い思いをしながら、子供のように笑いながら「すごい!もう一回お願いします!」と繰り返す姿はとても感動的で幸せな気持ちにさえなります。
なぜ、それができるのか。
多分、強くなりたいという目的以外は全て枝葉だからなのでしょう。

僕らコンサルの世界にも、「流派」みたいのがあって、それぞれが自分たちのやり方・考え方の正しさを声高に訴えています。

でも、そんなのはどうでもいいこと。

武道が強さを純粋に求めるように、僕らは組織が良くなることを純粋に求めるだけ。
だから我が社も変わります。

アプローチにおいては「対面じゃなきゃ意味がない」なんて「古い技」に拘るよりデジタルも使いながら、この状況でやれることをガンガン取り入れていきます。
ワークショップ「テレワーク時代の組織開発」

僕らは「今こそ」に立ちます。
会社としての在り方も大きく変えていきます。

全ては目的のために。

平尾貴治

戦略のスピードと組織納得感の両立を目指して

私たちは創業以来、個人の内在的価値を中心として、主体的に戦略をやり切り、結果として、社会に貢献し続ける企業組織を構築することを目的としてきました。
主体的に戦略をやり切るためには、ガチで主観(自分にはこう見えるよ)を、話し合うステップがとても重要です。

だからこそ、私自身はアンチオンラインの最先端でした(白状します!)。
「パソコンの画面なんか通して本音の話ができるか?」「顔つき合わせてこそ仕事じゃないか?」そんな言葉をずっと言ってきました。

ところが、このコロナです。

顔を合わせたくてもできない、移動を伴うミーティングは禁止、テレワークも推進する必要がある。
多くの企業が、「深い話し合いや育成」をすることを一旦あきらめました。
一方で、この未曽有の事態に多くの企業にビジネスや戦略を根本的に考え直す必要が生じ、今まで以上のスピード感をもって合意形成したり、組織成長を実現したりすることが必要な局面にもなりました。

コロナが落ち着くまで、待っていられるようなのんびりした事態ではないため、アンチオンラインの私も、無理やりZoomを使い始めました。

やってみて驚きました。
もちろん、オンラインではリアルと同じようにできないことは沢山あるのですが、一方で、やり方次第では、リアル以上にオンライン(特にZoom)は組織にダイナミズムを生み出すこともあることを実感しました。
ただいかんせん、多くの企業が、オンラインを「単にリアルの代用品」としてしか使っていないがために、組織の質を落としていることも見えてきました。

はっきり申しますが、組織の根底に流れる本質を理解しないで使うオンラインは、ただの「テレビ会議」です。傍観者と犠牲者を生み出すものになってしまうのです。

今、どの経営者も悩みは次の3つでしょう。
1、企業存続のためにも従業員から感染者は出さない(だからテレワークも必要)
2、こんな時だから利益をどう生み出すか(コストをどう抑えるか)が大切
3、オンラインはコストを抑えられるが、リアルより質を落とすわけにはいかない。

この3つの悩みにお答えするためのZoom無料勉強会を4月よりずっと継続しております。
会社から参加する方、テレワークで自宅から参加するか、など様々な形態を考えて、勉強会実施時間も3通りご用意いたしました。
是非、一度覗いてみてください。

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【経営者・幹部向け】無料オンラインマネジメント勉強会ご案内
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【講師】

平尾 貴治
・株式会社シー・シー・アイ代表取締役社長
・組織開発コンサルタント

【開催日時】

各回、少人数での実施を考えております。
お早めにお申込みください。(同業者の方はお断りする場合がございます。)

6月23日(火)16:00~
6月25日(木)19:30~
6月27日(土)10:00~

※勉強会の時間は120分-150分を予定しています。

【開催場所】Zoomにて実施
Zoomとはオンラインでできるミーティングシステムです。
お申込みのあった方には入室用のURLとZoomマニュアル動画をご紹介いたします。
 
【お申込はこちら】
 ↓  ↓  ↓
https://forms.gle/js9UMGrYE4yEVcAK7
こちらからご参加可能な日程にお申し込みください。

無料Zoom勉強会のお知らせ

Withコロナを生き抜く
オンライン組織

日本経済新聞による社長100人アンケートでは、テレワークを継続する91%、デジタル化の投資を増やす64%と出ておりました。
多くの会社が回復戦略実現に向けて、組織オンライン化に向き合っていらっしゃることを感じます。

しかし、オンライン化は会議体にしろ人材育成にしろ、組織の本質を掴まずに行うと、様々な逆効果も生んでしまいます。

私達は4月より、経営者・幹部向けに有効なオンライン導入についてのZoom勉強会を全15回実施いたしました。
単に技術的な観点ではなく、組織開発を実践してきた立場から、オンライン化の前提としての、“組織の本質”と“オンラインの強みと弱みの活用”を学ぶことを目的といたしました。

以下、勉強会ご参加された方々の感想です。

「オンラインであっても、現象を生む構造、さらにその構造を変えられない本質に手を打たないと、企業にとって致命傷になりかねないとわかりました。」
「withコロナにおいては、オンライン活用は待ったなしで有る事を改めて認識出来ました。」
「対面のように深くやりとりが出来ない中での合意形成のポイントが理解できました。」
「主要メンバーと、オンライン会議のお作法・強み・弱みを共有します。」
「もう一度アフターコロナの戦略を考え、組織内外に諮りたいと思いました。」
「オンラインは、単にリアルを置き換えたものではないということを踏まえてマネジメントしていかないといけないと思いました。」
「構造を変えることができない組織の本質について、対象部門長とガチで対話していきます。」

6月に入り、新しい局面を迎えた今だからこそ、改めて、本勉強会を継続実施いたします。
これまでお申込みされても満席でご参加できなかった方も是非お待ちしております。

このオンライン勉強会をオススメの方!

●コロナで全社員が揃う機会は極端に減っているが、それでも戦略の見直しや新戦略作りの緊急性にお悩みの方。
●会議をオンラインで始めたが、どうもリアルのような効果がでないと 困っていらっしゃる方。
●定着率を上げるためにも社内研修を止めたくないが、会社に集められないので実施できないとお悩みの方。

このオンライン勉強会で得られるメリットは!

●コロナ後の社会・企業の「認識の枠組み」の変化と今、焦点を当てるべきことが 明確になります。
●オンラインで組織を強化を行なうポイントが明確になります。
●テレワークの中で組織に対する 同じような悩みを持っている方の対応などが共有できます。

この無料オンライン勉強会の内容は?

①組織はコロナ騒動によってどのように変化していくのか
②オンラインで組織活性化や人材強化をする時のポイント
③この時代に「戦略をやり切る組織」を実現するために考えること

講師

平尾 貴治
・株式会社シー・シー・アイ代表取締役社長
・組織開発コンサルタント

各回、少人数での実施を考えております。
お早めにお申込みください。(同業者の方はお断りする場合がございます。)

開催日時(※毎回少数での開催ですので、満席になり次第締め切ります)

6月9日(火)19:00~
6月11日(木)19:00~
6月13日(土)10:00~
6月16日(火)16:00~
6月18日(木)19:30~
6月20日(土)10:00~
6月23日(火)16:00~
6月25日(木)19:30~
6月27日(土)10:00~

※勉強会の時間は120分を予定していますが、ご質問状況などにより若干伸びることもございます。お時間には余裕をお持ちいただけますようお願いいたします

開催場所:Zoomにて実施

Zoomとはオンラインでできるミーティングシステムです。
お申込みのあった方には入室用のURLとZoomマニュアル動画をご紹介いたします。
 
【お申込はこちら】
 ↓  ↓  ↓
https://forms.gle/js9UMGrYE4yEVcAK7

こちらからご参加可能な日程にお申し込みください。

勉強会ご参加の4つのルール

安心・安全・ポジティブな場にするために以下の4つのルールをお守りください。

①本名・顔出しで参加する
②積極的に参加する( 勉強会での質問に答える)
③途中参加は原則禁止
④集中できる環境で参加する

携帯電話、スマホをかける、食事しながら、テレビを見ながら、移動しながら、の 勉強会参加は他の受講生の集中を妨げるのでご注意ください。

※上記のルールを守っていただけないとご退出いただく場合がございます。
なにとぞご了承ください。