アージリスからの学び(4)「生きものとしての組織」
2012.05.14ブログ
藤田 誠
先月から弊社では「ODの古典をしっかりと学ぼう」という話か大友立也氏の「アージリス研究2:組織政策論」の読書会をはじめました。
序章~第1章を読み、私が一番印象に残ったのは出だしにあった「生きものとしての組織」という部分である。この言葉そのものとしては特に目新しいものではないだろう。ただ自分自身がODに関わり始めた時に言われた「CCIの仕事って組織の漢方薬みたい」という言葉を思い出させてくれた。その時は「なるほど、うまいこと言うなぁ」と思っていただけだったのだが、感覚的に語ってくれたことがアージリスの話に繋がっていったんだということが驚きでかつ新鮮であった。
さらにアージリスが「生きもの」の特質と捉えたのは、順応(adapt)と適応(adjust)加えて「目標を持ちそれを達成すること」を上げている。この3つもって「生きもの」の核活動と定義している。(p.11)という部分も印象に残った。「目的を持ち(共有し)達成すること」は多くの組織で起こっているテーマの1つである。それが1971年に書かれた本の冒頭に明確に示してあることに驚いた。
まだまだ、読み始めたばかりではあるが、改めて古典・歴史から学び活かせることが多いことを再確認出来た。恥ずかしながら今までODに関する古典をしっかりと読み解いていったことはなかったのだがこれを機会に色々と読んでいきたいと思う。
藤田
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