2月29日(月)、3月2日(水)、3月7日(月)の18時15分~21時30分、
大田区産業プラザPiOにて開催されました、一般社団法人大田工業連合会様主催の「経営・マネジメントセミナー 組織を動かす経営者の在り方」にて、
弊社コンサルタントの平尾と外山がセミナーの企画・運営を担当させていただきました。
今回のセミナーは、経営者や経営幹部候補など「組織力向上」を目指そうとする方を対象に、
下記を目標観としてデザインいたしました。
- トップとしての自分自身の「軸」を再確認する
- 組織を動かす力学を理解し、部下との生産的なコミュニケーションのとり方を体験的に身につける
- ご参加者同士の対話により見方を広げ、新たなネットワークを構築する
各回とも、「知識学習方式(学校のように先生が生徒に教える)」ではなく、
まずワークや対話を体験し、そこからの学び・気づきを自分のものとして持ち帰るという
「体験学習方式」で行いました。
そんな何が起こるかわからない場に、勇気を持ってご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
一部ではありますが、セミナーの様子をご報告します。
第1回(2/29)は、戦略や組織の話の前に、まず「経営層としての軸」を明確にすることを中心に進行しました。
一人一人の限りある人生を、自分のため・家族のため・会社のため・地域のためにどのように使い切るかを真剣に考え、話し合っていただきました。
参加者の皆さまは、スタートこそ戸惑いながらワークに取り組まれていましていたが、
互いに「自分自身が感じていること・大切にしていること」の共有を始めると、
非常にしっとりとした雰囲気に変化したのが印象的でした。
参加者の皆さまからは「自分の職業人生って、残り時間が意外と少ない」「未来のことを思うと、自分が積み上げてきたものを部下に残していきたい」などのコメントが聞かれ、セミナー終盤では「お互いオープンに感じていることを話して良いんだ」という雰囲気が生まれ、第1回は終了しました。
第2回(3/2)では、前回終了後からの気づきをまず共有したのですが、早速職場や家庭で対話を実践してきている人なども多いことに、私ども運営スタッフも大変感動いたしました。
その後、この日のメインテーマである「組織の力学を体験的に学ぶ」ため、価値観の統合会議ワークを行いました。各グループがグループ討議を通し、組織として意思決定を行うこのワークでは、「論理的にも心理的にも納得度の高い意思決定」を行うには、組織開発の世界で“プロセス”と言われている概念が重要であるということを、体感していただきました。
また、「価値観の統合会議ワーク」の振り返りでは、グループ内でお互いに対してもプロセスの「良かった点」「気になる点」をフィードバックしあいました。参加者の皆さまの感度が上がっていたこともあり、率直なフィードバックが行われ、セミナー終盤の感想では「日ごろこういったことを言ってもらう機会がなかったので、新鮮だった」というコメントが複数の方から聞かれました。
最終回の第3回(3/7)は集大成として、職場の部下に伝えるという前提で自分自身の組織ビジョンを策定し、参加者同士コンサルテーションし合うワークを行いました。1日目・2日目とお互いにオープンに気持ちまで聴きあう規範ができていたこともあり、初対面の方が多かったにも関わらず、参加者の皆さん同士が率直かつ温かいフィードバックをしていたのが印象的でした。
相互コンサルテーションを終えての振り返りでは、「論理的には説明できるが、部下側の心理に立つと納得しづらいことが多かったのだと感じた。熱意や論理はあるが、相手の立場に立っていなかったのかもしれない。」「良かれと思って伝えたつもりだったが、フィードバックをもらって怒られているように感じさせていたことがわかった。」など、ご自身の意図と相手に伝わっているメッセージのギャップを口にされる方が多くいらっしゃいました。
セミナー最後のチェックアウトでは、「社員の気持ちを聞くことが大事」「人が動くには納得が必要」など、参加者の皆さまそれぞれが、3日間を通じ「人の感情」に働きかけることの重要性を感じたと話されていたのが、印象的でした。
今回は1回につき3時間程度という限られた時間のセミナーでしたが、参加者の皆さまが意欲的に取り組んでくださったおかげで、回を重ねるごとにセミナーの場自体がひとつの組織として成長し、「互いに大切にしている価値観があることを受け止め、互いに率直なフィードバックをする」という雰囲気が醸成されたことを、大変嬉しく思っております。
日ごろクライアントの組織開発に関わっている私どもにとりましても、「限られた時間の中でも、互いに学びあえる関係性が構築できる」ことを実感でき、大きなパワーをいただきました!
改めまして、ご参加いただいた皆さま、今回の場づくりにご協力いただきました大田工業連合会様に感謝申し上げます。
今後も皆さまのお役に立てるようなセミナーを企画運営して参りますので、どうぞご期待ください!!
Sotoyama