【ブログ】人生は「決断」の連続

夏休みを利用し、社内のメンバーに勧められたP.F.ドラッカー著『決断の条件 マネジメント力を鍛える実践ケース』(ダイヤモンド社)を読んでいます。
以前からドラッカーの言葉はその時々で響き方が違っていて、面白いと感じていましたが、今回の『決断の条件』は50のケースそれぞれに「質問」があり、自分ごととして考えながら読める構成になっているため、とにかく頭を使っています。

もともと私自身は物心ついた頃から、進学・就職・転職と人生の大きな「決断」を何でも自分でしてきて、周りに流されるのではなく自分の信念をもって生きたい!と強く思ってきましたが、自分がマネジメントする立場になると、その「決断」が影響を及ぼす範囲も当然大きくなりますので、年齢を重ねるごとに、日頃から多角的かつスピーディーに決断する意識をより強く持つようになりました。

『決断の条件』を読み進めながら、改めて「マネジメントに絶対の正解はない。しかし、リーダーは決断力を常に磨いておかなくてはならない。」ということを感じています。

決断するのには勇気がいる。でも、決断しなければ何もスタートできない。
自分にも言い聞かせていきたいと思います。

 

Sotoyama

【ニュース】CCI WEBページリニューアルのお知らせ

本日、CCIのWEBページをリニューアルいたしました。
今回のリニューアルでは、ご利用者のみなさまがより見やすく、
より弊社の取り組みを知っていただけるようなWebサイトを目指し、デザイン・構成を一新しております。
事例やコンサルタント紹介のページも新たに作成しておりますので、ぜひご覧ください。

今後もWEBページを通り、様々な情報を発信してまいります。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。

第3回 組織開発トレンド研究会 「FC東京を勝てるチームにした組織開発」開催レポート

 

1月19日(木)、グランパークプラザにて、組織開発トレンド研究会 第3回「FC東京を勝てるチームにした組織開発」を開催いたしました。

 

この研究会は、2016年に創立30周年を迎えた株式会社シー・シー・アイが、節目にあたっての新たな取り組みとして、われわれの「いま」感じている課題意識と、みなさまの「いま」の実践における課題を結びつけ、より深く現場実践につながる可能性を生み出す場として企画いたしました。

 

第3回となる1月は、FC東京元社長の阿久根健司さん(現・東京ガス株式会社 ライフバル推進部長)をお招きしました。

 

阿久根謙司氏プロフィール

  • 2011年2月にFC東京社長に就任。Jリーグ実行委員及び東京都サッカー協会評議員も兼任。選手やスタッフに「自立」を指針として掲げ「スタジアムのワンダーランド化」を目指して新たな企画を次々と打ち出し、ホーム観客数約17,500人という実績を残した。チームは自発的なコミュニケーションや選手間でのミーティングを増やすようになり、J2リーグ優勝によって1年でJ1復帰を達成するとともに、天皇杯でも初優勝を果たしている。2015年東京ガスに帰籍し、4月よりライフバル推進部長。また、Jリーグ参与を兼務。

 

 

今回の研究会では、阿久根さんが「FC東京」というスポーツチームを「自立」というキーワードで組織成長させていった事例のご紹介と、その事例を組織開発のプロセスで読み解いていくという、下記の3部構成で開催いたしました。

 

  1. 事例紹介「FC東京の組織改革」
  2. ミニワークショップ「自立を実現するコーチング」
  3. 対談「FC東京の組織開発」

 

まず初めの事例紹介では、阿久根さんのコーチングとの出会いや「自立」が必要なわけ、FC東京でのコーチングマネジメントの具体的事例についてお話いただきました。

 

ご自身は野球の世界で選手・指導者として活躍されてきた阿久根さんが、なぜコーチングが必要だと感じたのか?そして、FC東京社長就任後、チーム(選手・監督・コーチ)、球団運営に関わるビジネススタッフ、ファン・サポーターなど、様々なステークホルダーに対しどのように働きかけたのか?時にはジェスチャーも交えながら、臨場感溢れるお話をしていただきました。

 

 

なかでも大変印象的だったのは、コーチングを導入し数か月たったものの大きな成果(チームの成績)には結びついていなかったが、そこで諦めず、「小さな変化」を見逃さずにコーチングをやり続けられたのは、阿久根さんの信念があったからだ…というお話でした。

 

結果、降格時は甘えや他力本願な行動が見られたというチームが、選手同士が集まりミーティングを行い、監督に「パスをつなぎ倒すサッカー」を提案するという自立した組織に変革。1年でJ1リーグ昇格を果たしました。

 

次に、阿久根さんによるコーチングのミニワークショップを、参加者の皆さまにも体験していただきました。阿久根さんからは冒頭に「わかるとできるは違う。できるようになるためには、反復練習が必要です!」というお話があり、やり続けることの大切さを感じました。

 

 

最後に、弊社代表の大島が組織開発の視点でFC東京での取り組みを解説し、阿久根さんにはご参加の皆さまからの質問にもお答えいただきました。

 

改めて阿久根さんのお話を伺うと、社長就任直後から徹底的に現場に足を運び、組織開発のファーストステップである「エントリー・心理的合意」を丁寧にされていたことがわかりました。これは、日ごろ私どもCCIでも大切にしている点であり、非常に共感できました。

 

研究会終了後の懇親会では、阿久根さんやご参加の皆さま同士でも交流を深めていただき、寒さを吹き飛ばすような熱い雰囲気のうちにお開きとなりました。ご参加いただきました皆さま、改めましてどうもありがとうございました。

 

参加者の皆さまからの感想の一部をご紹介します。

  • 答えは言わないスタンス、結果が出ていなくても小さな成果があることを承認する大切さを改めて認識した。
  • 自立、自分の信念を貫いたことが印象的だった。
  • コーチングについては前にもトレーニングを受けたことがあり、コンセプトは理解していましたが、One on Oneで対話することの大切さを感じることができました。

 

今後もシー・シー・アイでは、このような互いに学び会い、エネルギーを交換できるような研究会を企画して参ります。

詳細が決定しましたら、WEBページにてご案内いたしますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

Sotoyama

日刊工業新聞 記事掲載のお知らせ

2016年10月6日付の日刊工業新聞27面に、創業30周年を迎え、CCI代表取締役 大島の記事が掲載されています。ぜひ、ご覧ください。

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(上記記事の著作権は日刊工業新聞社に帰属し、日刊工業新聞社から転載承認を受けて掲載しております。)

CS放送「政経マネジメント塾・戦略をやり切る組織の作り方」公開講座放送のお知らせ

去る7月26日(火)鹿児島県鹿児島市のリバティークラブにて、
一般財団法人 岩崎育成文化財団の主催する「政経マネジメント塾」の公開講座が開催され、
弊社コンサルタントの平尾と外山が講師を務めさせていただきました。

平尾は第1回講座「戦略をやり切る組織の作り方~より存在価値のある企業になるために~」、
外山は第2回講座「女性リーダー育成セミナー~リーダーへの自信と意欲を持つために~」を
担当させていただきました。
当日は鹿児島県商工会議所のご協力もあり、県内から組織づくりにご関心のある
熱心な経営者・リーダーの皆さまにお集まりいただき、
おかげさまでご好評のうちに講座を終えることができました。
ご参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました。

第1回「戦略をやり切る組織の作り方」の講座の様子は、
9月24日(土)12時30分~13時30分、
スカパー!無料放送のインターローカルアワーで放送されます。
詳しくは下記WEBサイトをご参照ください。
http://www.interlocal.tv/01seikei.html

第2回 組織開発トレンド研究会 開催レポート

5月11日(水)、グランパークプラザにて、組織開発トレンド研究会 第2回「成果を生み出すODの実践と理論」を開催いたしました。

 

この研究会は、2016年に創立30周年を迎えるにあたり、私ども株式会社シー・シー・アイの新たな取り組みとして、われわれの「いま」感じている課題意識と、みなさまの「いま」の実践における課題を結びつけ、より深く現場実践につながる可能性を生み出す場として企画いたしました。

 

第2回となる5月は、南山大学の人間関係研究センター長、NPO法人OD Network Japanの代表理事の中村和彦氏をお招きし、成果<を生み出すためにODの実践と理論をどのように結びつけていくかを、下記の3部構成で、40名を超えるご参加の皆さまと探求いたしました。

 

  1. 中村和彦さん講演「組織開発の歴史とトレンドの変化」
  2. 株式会社シー・シー・アイ事例共有「E社における組織開発の実践」
  3. 対談「成果を生み出すための組織開発とは」

 

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中村和彦さんによる講演のなかでは、OD(組織開発)とは何か、社会の流れとともにODのトレンドはどのような変遷があったのか、そして、実際に組織に関わっていく際のアプローチや支援モデルにはどのようなものがあるか、というODの全体像をつかむためのお話がありました。

 

特にその中でも、「組織開発のイベント(対話の場)」と「日ごろの水やり(関係性の成長・発達や維持)」の両方が大切であるというお話は、多くの参加者の皆さんが、ご自身の職場に引き付けて聴いていらっしゃるように見えました。

 

続いての株式会社シー・シー・アイの事例は、弊社代表の大島岳より共有させていただきました。
コンサルティングを実施することになった背景や、コンサルティング概要、そしてODを進めていくにあたってのステップと、そこでどのようなプロセスが起こったのか?

 

外部コンサルタントとして何を感じ、どのように関わっていったのかをお話しました。

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事例共有後には参加者の皆さまから、
「(クライアントに)合宿プログラムを実施する前と後で一番変わったことは?」
「組織が変わっていったポイントの一つである“感情の表出”に、どうやって関わったのか?」
など、より具体的な質問が出ました。

 

その後、中村さんにシー・シー・アイの事例から見えたポイントをお話いただきました。

 

その中でも特に、「結局、お互いの(考え方、価値観の)差が見えてくる対話の場を持てるかがODには大切。でも、日ごろこういったことは机の上には乗らず、会議やミーティングでは数字のみで語られることも多い。」というメッセージは、多くの方がうなずかれていました。

 

その後、終了時間ギリギリまで参加の皆さまからのご質問に中村さん・大島がお答えする形で進行させていただき、閉会となりました。

 

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研究会終了後の懇親会にも多くの方にご参加いただき、 研究会での話題をもとに大いに盛り上がりました。

 

最後に、参加者の皆さまからの感想の一部をご紹介します。

Q.今日の研究会で印象に残ったことは?

  • 知らない内にODを実践しようとしていた自分に気づくと同時に、これからは意識して実行出来るよう努力したい
  • ODの歴史/Use of self:自分自身を変革の道具にする事/Totalにソフト面とハード面を見ていく必要があること
  • 難しい話しを端的に分かりやすくお伝えいただき理解が深まりました
  • 事例紹介の分析と再現性についての追求
  • 対象者の自己変革力を高めることがゴールであること
  • 実践の経験はあるが、理論をよく知る事ができた
  • Use Of Selfについて実事例の中で具体的に話していただけたこと。イメージが少しクリアになった。

 

今回、弊社の30周年を記念し、初めてこのような3部構成での研究会を開催いたしました。

 

参加者の皆さまが、ご自身の組織やご経験と結び付けて真剣に参加してくださったことに、心より感謝申し上げます。
そして、皆さまのお話を伺い、改めて「ODの“手法”だけでなく、価値観や全体像をお伝えする機会を作っていくこと」と「ODコンサルタントとして、いかに組織の中に志と情熱を持ったCA(change agent)を増やしていくか」が大切であると実感いたしました。

 

ご参加の皆さま、本当にありがとうございました!

 

今後もシー・シー・アイでは、このような研究会を企画して参ります。

詳細が決定しましたら、WEBページにてご案内いたしますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

Sotoyama

大田工業連合会主催「経営・マネジメントセミナー」 開催レポート

2月29日(月)、3月2日(水)、3月7日(月)の18時15分~21時30分、

大田区産業プラザPiOにて開催されました、一般社団法人大田工業連合会様主催の「経営・マネジメントセミナー 組織を動かす経営者の在り方」にて、

弊社コンサルタントの平尾と外山がセミナーの企画・運営を担当させていただきました。

今回のセミナーは、経営者や経営幹部候補など「組織力向上」を目指そうとする方を対象に、

下記を目標観としてデザインいたしました。

  • トップとしての自分自身の「軸」を再確認する
  • 組織を動かす力学を理解し、部下との生産的なコミュニケーションのとり方を体験的に身につける
  • ご参加者同士の対話により見方を広げ、新たなネットワークを構築する

各回とも、「知識学習方式(学校のように先生が生徒に教える)」ではなく、

まずワークや対話を体験し、そこからの学び・気づきを自分のものとして持ち帰るという

「体験学習方式」で行いました。

そんな何が起こるかわからない場に、勇気を持ってご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!

一部ではありますが、セミナーの様子をご報告します。

 

第1回(2/29)は、戦略や組織の話の前に、まず「経営層としての軸」を明確にすることを中心に進行しました。

一人一人の限りある人生を、自分のため・家族のため・会社のため・地域のためにどのように使い切るかを真剣に考え、話し合っていただきました。

参加者の皆さまは、スタートこそ戸惑いながらワークに取り組まれていましていたが、

互いに「自分自身が感じていること・大切にしていること」の共有を始めると、

非常にしっとりとした雰囲気に変化したのが印象的でした。

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参加者の皆さまからは「自分の職業人生って、残り時間が意外と少ない」「未来のことを思うと、自分が積み上げてきたものを部下に残していきたい」などのコメントが聞かれ、セミナー終盤では「お互いオープンに感じていることを話して良いんだ」という雰囲気が生まれ、第1回は終了しました。

 

第2回(3/2)では、前回終了後からの気づきをまず共有したのですが、早速職場や家庭で対話を実践してきている人なども多いことに、私ども運営スタッフも大変感動いたしました。

その後、この日のメインテーマである「組織の力学を体験的に学ぶ」ため、価値観の統合会議ワークを行いました。各グループがグループ討議を通し、組織として意思決定を行うこのワークでは、「論理的にも心理的にも納得度の高い意思決定」を行うには、組織開発の世界で“プロセス”と言われている概念が重要であるということを、体感していただきました。

また、「価値観の統合会議ワーク」の振り返りでは、グループ内でお互いに対してもプロセスの「良かった点」「気になる点」をフィードバックしあいました。参加者の皆さまの感度が上がっていたこともあり、率直なフィードバックが行われ、セミナー終盤の感想では「日ごろこういったことを言ってもらう機会がなかったので、新鮮だった」というコメントが複数の方から聞かれました。

 

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最終回の第3回(3/7)は集大成として、職場の部下に伝えるという前提で自分自身の組織ビジョンを策定し、参加者同士コンサルテーションし合うワークを行いました。1日目・2日目とお互いにオープンに気持ちまで聴きあう規範ができていたこともあり、初対面の方が多かったにも関わらず、参加者の皆さん同士が率直かつ温かいフィードバックをしていたのが印象的でした。

 

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相互コンサルテーションを終えての振り返りでは、「論理的には説明できるが、部下側の心理に立つと納得しづらいことが多かったのだと感じた。熱意や論理はあるが、相手の立場に立っていなかったのかもしれない。」「良かれと思って伝えたつもりだったが、フィードバックをもらって怒られているように感じさせていたことがわかった。」など、ご自身の意図と相手に伝わっているメッセージのギャップを口にされる方が多くいらっしゃいました。

セミナー最後のチェックアウトでは、「社員の気持ちを聞くことが大事」「人が動くには納得が必要」など、参加者の皆さまそれぞれが、3日間を通じ「人の感情」に働きかけることの重要性を感じたと話されていたのが、印象的でした。

 

今回は1回につき3時間程度という限られた時間のセミナーでしたが、参加者の皆さまが意欲的に取り組んでくださったおかげで、回を重ねるごとにセミナーの場自体がひとつの組織として成長し、「互いに大切にしている価値観があることを受け止め、互いに率直なフィードバックをする」という雰囲気が醸成されたことを、大変嬉しく思っております。

日ごろクライアントの組織開発に関わっている私どもにとりましても、「限られた時間の中でも、互いに学びあえる関係性が構築できる」ことを実感でき、大きなパワーをいただきました!

改めまして、ご参加いただいた皆さま、今回の場づくりにご協力いただきました大田工業連合会様に感謝申し上げます。

今後も皆さまのお役に立てるようなセミナーを企画運営して参りますので、どうぞご期待ください!!

 

Sotoyama

【CCI30周年記念企画 第1回】 代表取締役 大島よりメッセージ

【CCI30周年記念企画 第1回】代表取締役 大島よりメッセージ
「創業時のオモイ、そして30周年にあたって」

今年10月にCCIが30周年を迎えるにあたり、メールニュースでも記念企画をシリーズでお送りいたします。
第1回は、「創業時のオモイ、そして30周年にあたって」と題し、CCI代表取締役の大島にインタビューを行いましたので、皆さまにメッセージをお届けいたします。

 

Q.CCIは今年で30周年を迎えるということですが、どのようなオモイで立ち上げられたのでしょうか?

大島)私はもともと、OD(組織開発)を専門にしている会社にいました。

当時社内には営業からODコンサルタントへのキャリアパスがあったのですが、営業を担当していた私が30歳のとき、所属していた会社が個人の教育・研修に特化していく流れと重なり、自分がもともとやりたかったこととはズレてきてしまいました。

「クライアントのニーズを満たすため、最高のキャスティングで、最高のサービスを提供したい。」

そんなオモイを実現できるODコンサルタントになるため独立し、CCIの前身であるTIP(Total Index Planning)を立ち上げました。

 

Q.CCIという会社はどのようにして出来たのですか?

大島)TIPを立ち上げ運営していたとき、知人を介してCCIの共同創業者である吉田敏之氏と知り合い、ODコンサルタントとして一緒にクライアントにサービスを提供することになりました。

そのときに実施していたプログラムが「CCI(Corporate Culture and Identity)プログラム」という名称で、CCIの社名の由来になっています。

 

私は吉田氏のODコンサルタントとしてのスタンスに、非常に影響を受けまして・・・

「自分がやりたかったことは、こういうことではないか」という気持ちから、1986年に吉田氏と共に、株式会社シー・シー・アイを立ち上げたのです。

 

Q.吉田氏との出会いがキッカケで、CCIが生まれたのですね。そこからどのようにして、現在のCCIの基盤を作ってこられたのですか?

大島)これは吉田氏も創業当初から言っていたことですが、「自分達でやれていないことは、クライアントに影響力を持たない」ということを常に心に置いて、“言っていること”と“やっていること”が一致しているかに対し、強い信念をもってここまでやってきました。

それは社内のみならず、クライアントに対しても同じスタンスなんです。

「組織を良くしたい」と口では言いながら、態度が一致していないと感じたクライアントには、例えその方がプログラムの発注者であっても、本気で怒ったこともありました。

「もしかしたら、これでご縁が切れてしまうかもしれない…」と正直思うこともありましたが、振り返ってみると、不思議と本気でぶつかったクライアントから発注をいただくんですよね(笑)。

誤解を恐れず言いますと、実は我々と長くお付き合いいただいているクライアントは、全て経営者や担当者と、必ずどこかで「喧嘩」しているんです。

ときには喧嘩になるほど、我々が真剣に向き合っているということが伝わり、結果的に30年という歴史の中で、長くお付き合いをいただいているのだと思います。

 

Q.30周年にあたり、改めて大切にしたいことは何ですか?

大島)前述の通り、私は“言っていること”と“やっていること”を一致させるということに信念をもってCCIを経営してきました。

「一人ひとりが経営者」という現在のCCIの経営スタイルも、クライアントの経営の問題解決をしていくには、「自分達でやれていないことは影響力を持たない」という考えのもと、生まれました。

また、クライアントが本当に困っている絶対絶命のピンチというときに、我々も最後まで諦めず、自分の価値観・感情の全てを「道具」として使う「Use of Self」で問題に向き合い、組織が危機を脱し成長することが出来た経験も数多くあります。

これからも、クライアントが困ったときには真っ先に声をかけていただける存在でありたいですね。

第1回 組織開発トレンド研究会 開催レポート

1月28日(木)、ビジネスエアポート青山にて、
組織開発トレンド研究会 第1回

「国際ODカンファレンスのトピックから見えてくる
現在の日本に必要な組織開発とは」

を開催いたしました。

 

この研究会は、2016年に創立30周年を迎えるにあたり、
私ども株式会社シー・シー・アイの新たな取り組みとして、
われわれの「いま」感じている課題意識と、
みなさまの「いま」の実践における課題を結びつけ、
より深く現場実践につながる可能性を生み出す場として企画いたしました。

 
第1回の研究会は、昨年2015年秋に株式会社シー・シー・アイのコンサルタントが

全員で参加した、
「第2回 OD サミット」(OD NetowkとIODA共催の国際カンファレンス。

米国ポートランドで開催)のご報告を最初の話題のきっかけとして、スタートしました。
今回は、組織内部でOD(組織開発)に取組まれている方、
外部コンサルタントとしてクライアントのサポートを行っている方、
最近ODという言葉を知り興味をもたれた方など、バラエティに富んだ皆さまと、
CCIからは代表の大島はじめ、

コンサルタントの平尾・兒玉・藤田・外山が参加いたしました。

 

ODサミットの動画で雰囲気を感じていただいた後、
ODサミットの概要や、なぜ我々CCIメンバーが参加したか、どのような内容だったか、
参加してみて感じたことを発表させていただきました。
それをふまえ、我々CCIメンバーも含めた4~5人づつで対話に時間をとり、
それぞれが感じたことの共有や、その場でサミットに参加したメンバーに質問をされる方もいらっしゃいました。

 

その後、全体での共有を行い、次のような意見や話題が出ました。

・参加者の大半(7割くらい)がインターナル(組織内部)のODコンサルタントだった、ということが驚き。
日本では社内でODの話をして、わかってもらうのが難しい・・・。
気軽に話せる感じがあると良い。
・「手法」の話はあまりなかったということだが、なぜ「対話する」ことに参加費を払うのだろう?
「教わる」関係性と、「話してお互いに学ぶ」関係性の違いがそこにありそう。

 

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そして、最後に「今後のODトレンド研究会に対しての期待」を皆さんから伺い、

閉会となりました。
一部をご紹介しますと・・・

・(ODサミットでは「手法」の話は少なかったと聞いて)組織の「在り方」の

見つけ方がわかると良い。
・ODをより分かりやすく伝えるには?ということを考えたい。
・日本のODの過去、現在、未来から、形式知化できると良い。
・組織が悪くなっていく予兆とは何か。

上記のような意見が出ました。

 
あっという間に2時間の研究会は終わり、その後に行った懇親会では研究会で話しきれなかったことをそれぞれが語るなど、大いに盛り上がりました。

 
今回私どもも初めて研究会を開催し、話題提供という立場ではありましたが、
ご参加の皆さまの感想やフィードバックをいただくことで、
我々がODサミットに参加したことで何に気づいたのか、
また、それを今後どのように活かしていくべきなのか、
この研究会というラーニングコミュニティをどのような場にしてくことが良いのか、
を深く考えることが出来ました。

ご参加の皆さま、改めまして本当にありがとうございました。

 

次回は4月の開催を企画しております。
詳細が決定しましたら、WEBページにてご案内いたしますので、
ご興味のある方はぜひご参加ください。