第2回 組織開発トレンド研究会 開催レポート
2016.05.30ブログ
5月11日(水)、グランパークプラザにて、組織開発トレンド研究会 第2回「成果を生み出すODの実践と理論」を開催いたしました。
この研究会は、2016年に創立30周年を迎えるにあたり、私ども株式会社シー・シー・アイの新たな取り組みとして、われわれの「いま」感じている課題意識と、みなさまの「いま」の実践における課題を結びつけ、より深く現場実践につながる可能性を生み出す場として企画いたしました。
第2回となる5月は、南山大学の人間関係研究センター長、NPO法人OD Network Japanの代表理事の中村和彦氏をお招きし、成果<を生み出すためにODの実践と理論をどのように結びつけていくかを、下記の3部構成で、40名を超えるご参加の皆さまと探求いたしました。
- 中村和彦さん講演「組織開発の歴史とトレンドの変化」
- 株式会社シー・シー・アイ事例共有「E社における組織開発の実践」
- 対談「成果を生み出すための組織開発とは」
中村和彦さんによる講演のなかでは、OD(組織開発)とは何か、社会の流れとともにODのトレンドはどのような変遷があったのか、そして、実際に組織に関わっていく際のアプローチや支援モデルにはどのようなものがあるか、というODの全体像をつかむためのお話がありました。
特にその中でも、「組織開発のイベント(対話の場)」と「日ごろの水やり(関係性の成長・発達や維持)」の両方が大切であるというお話は、多くの参加者の皆さんが、ご自身の職場に引き付けて聴いていらっしゃるように見えました。
続いての株式会社シー・シー・アイの事例は、弊社代表の大島岳より共有させていただきました。
コンサルティングを実施することになった背景や、コンサルティング概要、そしてODを進めていくにあたってのステップと、そこでどのようなプロセスが起こったのか?
外部コンサルタントとして何を感じ、どのように関わっていったのかをお話しました。
事例共有後には参加者の皆さまから、
「(クライアントに)合宿プログラムを実施する前と後で一番変わったことは?」
「組織が変わっていったポイントの一つである“感情の表出”に、どうやって関わったのか?」
など、より具体的な質問が出ました。
その後、中村さんにシー・シー・アイの事例から見えたポイントをお話いただきました。
その中でも特に、「結局、お互いの(考え方、価値観の)差が見えてくる対話の場を持てるかがODには大切。でも、日ごろこういったことは机の上には乗らず、会議やミーティングでは数字のみで語られることも多い。」というメッセージは、多くの方がうなずかれていました。
その後、終了時間ギリギリまで参加の皆さまからのご質問に中村さん・大島がお答えする形で進行させていただき、閉会となりました。
研究会終了後の懇親会にも多くの方にご参加いただき、 研究会での話題をもとに大いに盛り上がりました。
最後に、参加者の皆さまからの感想の一部をご紹介します。
Q.今日の研究会で印象に残ったことは?
- 知らない内にODを実践しようとしていた自分に気づくと同時に、これからは意識して実行出来るよう努力したい
- ODの歴史/Use of self:自分自身を変革の道具にする事/Totalにソフト面とハード面を見ていく必要があること
- 難しい話しを端的に分かりやすくお伝えいただき理解が深まりました
- 事例紹介の分析と再現性についての追求
- 対象者の自己変革力を高めることがゴールであること
- 実践の経験はあるが、理論をよく知る事ができた
- Use Of Selfについて実事例の中で具体的に話していただけたこと。イメージが少しクリアになった。
今回、弊社の30周年を記念し、初めてこのような3部構成での研究会を開催いたしました。
参加者の皆さまが、ご自身の組織やご経験と結び付けて真剣に参加してくださったことに、心より感謝申し上げます。
そして、皆さまのお話を伺い、改めて「ODの“手法”だけでなく、価値観や全体像をお伝えする機会を作っていくこと」と「ODコンサルタントとして、いかに組織の中に志と情熱を持ったCA(change agent)を増やしていくか」が大切であると実感いたしました。
ご参加の皆さま、本当にありがとうございました!
今後もシー・シー・アイでは、このような研究会を企画して参ります。
詳細が決定しましたら、WEBページにてご案内いたしますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
Sotoyama
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