先週、タイに行ってきた。
今回はクライアントの企業のタイの工場視察しグローバルODのヒントを見いだしに行った。
10年ほど前、タイに行ったときとは様子が一変している。300%の関税がかかっているのに真新しい高級車がバンバン走っている。少なくとも一千万円しているはずだ。間違いなくホノルルで走っている車より綺麗で高級車だ。
大きなショッピングモールへ行ったが、青空駐車場なのにカーポートが皆付いているのだ。車を大事にしているのだ。A社長が「こちらは今年よりも来年は必ず収入が上がると信じている。みな無理をしても車を買うんですよ」
今回に案内役を買っていただけたのは京都の中小企業のA社長だ。そのA社長の会社では日本の工場にタイ人をも採用しているが、タイにも工場進出している。
A社長から見ると如何にタイ人がハングリーか、それに比べて日本人が如何に保守的か、そのことに問題意識を強烈に持っていた。
彼の業界では、既にローカル企業でも品質的にも値段的にも日系企業に対して競争力を持った企業が既に台頭している。そのなかで如何に競争力を維持していくか、此に対して徹底的な多品種少量生産しかも長短期納期の生産管理マネジメントがポイントになっていた。これは新しい機械を導入しても、新たな技術を導入しても簡単になしえるものではない。組織全体のバリューチェーンの問題であり、民族としての文化の違いでもある。
視察した中にタイ北部の貧困地帯から集まった若者が学んでいる日本語学校に行った。彼らはそこで半年必死で勉強をして2年間の条件で日本にいき日本の企業で2年間真面目に働く。2年間の収入で学費を返済しその上家2軒分貯金をもってタイへ戻ってくるのだ。そして彼らはタイの日系企業からは引く手もあまたの人材となって帰ってくる。
残念だがblogでは書けないことが多すぎる。
だからこそ溜まってしまって「吠えたくなる!」
大島岳