視界不良での生活の中で
2013.08.21ブログ
私事ではあるが、7月上旬に眼の調子を悪くした。
幸い現在は、無事に快方に向かっているのだが、長期間に渡り、右側の視界不良での生活を余儀なくされた。
この間、当たり前であったことが出来ないことで、色々と考えさせられることがあった。
一時的ではあったが、視野の問題のために、一人で歩くことが出来ない時期があった。
それでも必要に迫られ、外出したのだが、とにかく人や自転車に追い越されることが恐怖なのだ。
急に人や自転車が現れ(そう感じた)て何度かぶつかったり倒れそうになることがあった。
しかし、後ろから来る方がベルを鳴らしてくれたり、「すいません。」と声をかけてくれる事で、こちらもよけることが出来る。
「見えている、気付いているだろう」という他の方が当たり前に出来ることが、私には全く出来ていないのだ。
「人に対する発信って重要なんだなぁ」と感じながら、自分の人との接し方を考えていたのだが、
組織の中でも、同じことってあるなと思った。
研修を行う際に、受講者へのメッセージを上席の方から、事前に頂き配布することがある。
その内容を読んでいると
日頃から非常によく受講者を 見ている、コミュニケーションをとっているという方から
普段は忙しく、「なかなか話が出来ていなさそうだな」と感じる方まで色々なケースがある。
興味深いのは、職場でストロークを受けている受講者は、研修中も周囲に対する配慮や影響力が、大きい事が多い。
昨年秋の管理職研修の中で、非常に良い影響力を発揮していた受講者と話をしていたら
「まだ昇格して間もないですけど、部長から常に『それは管理職としてどうなんだ?』と言われて考えさせられています。」
という話をしてくれた。日常において、かなりしっかりとマネジメントされており、
かつ本人の行動や会議での発言に対して、しっかりとフィードバックされているのだ。
この積み重ねが、本人の影響力や自覚に繋がっているのだろう。
我々は、ついつい忙しいことが続くと、自分のことで手一杯になってしまうことが多い。
ただ忙しいからこそ、顔を合わせる時間が無いからこそ、周囲を意識して欲しい。
それは職場だけではなく、街場などでも同じことでだ。
それで救われることもあれば、相手の成長に繋がることもある。
一時的ではあるが限られた視界の中で、改めて意識するともに、
しっかり周囲に発信していこうと心に決めた。
藤田 誠
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