手放すことの難しさ
2013.10.15ブログ
入社を致しまして、6ヶ月目に入りました。
入社をしてから、心的にも物的にも環境の変化を経験致しました。
今回はその中でも、これは変わった!という私の事例とそこから感じたことを
ご紹介させて頂きます。
これは変わった!といえば、私は、手帳を手放しました。仕事もプライベートも全てを敷き詰め、
長年愛用してきた某有名手帳を手放し、入社してからは、スマートフォンの共有カレンダーが
某有名手帳に取って代わりました。
書かないというアナログ離れへの寂しさ、デジタル管理への得体の知れない不安、
何より長年肌身離さずデスク、ビジネスバッグ、商談の時もプライベートの時にも、
そばにあったものがなくなった寂しさと手持ち無沙汰感を、当時の私は非常に感じました。
そもそもですが、なぜ、そんなに愛着のある手帳を手放したのか。
まず弊社は、ネットのカレンダーで社員のスケジュールを共有管理、確認しアサインをするので、その時その場で
各社員の抱えているタスクやスケジュールがわからないとアサインができないという仕組みがあります。
私が、既存の紙ベースでスケジュール管理をしておりますと、
刻々と変化する全員の予定を都度、書き込むのは生産性に欠きますし、
都度、確認してから予定を決めるのでは、お客様を待たせてしまいます。
これはさすがにいけないと思い、
結果、スケジュール管理はネット管理へ完全移行、既存の手帳は手放しました。
またこれは、手放してみて副次的にわかったことですが、
私は、愛着のある手帳と感じつつも、実はいつの間にやら書き込むことに義務感を感じ、
毎日書き込むこと(字も拙いながら、きちんと書かないと気が済まないこと)に、非常にストレスを感じていました。
手放してからは、毎日書き込むことのストレスが解消、また思った以上にかさ張る原因になっていた手帳がなくなり、
ビジネスバッグの中もすっきりとしました。
何よりも結果、業務効率の迅速化になったことは抜群でした。
習慣化した物事は、こうすれば、もっと良くなるのにと頭ではわかっていても、
なかなか工数を減少させて改善することや、ましてや手放して、ゼロベースから再構築することは
上記の私の心因的な面も含めて、非常に難しいものです。
習慣化した物事からの脱却の例として、以前、私が知人のコンサルタントに教えられたことですが、
そのコンサルタントの方は、こんなことを仰っていました。
人間はどのような環境にも適応し慣れる強みをもっているけれど、
慣れてしまうと、人間は努力を怠り、衰退していく生き物でもあるということでした。
「また、だからこそ今日という日と同じ明日を過ごすな」、「今日より明日、明日より明後日、日々少しでも進歩しよう」
という言葉を文字通り、耳にたこができるほど、以前、私は言われていたことを思い出します。
選択と集中という局面で、既存事業を手放すことのお手伝いをすることもありますし、なにより改善、進歩は、
お客様に関わらず、改めて自分自身の命題でもあると思いました。
2013年10月15日
内田拓郎
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