右手にロジック、左手にパッション
2013.11.27ブログ
この仕事をしていると、「リーダーが次のリーダーにどう引き継いでいくか」という問題によく遭遇します。
先日、以前お手伝いをしたクライアント企業とのやり取りで、嬉しい出来事がありました。
以前私どもはクライアント企業に対し、全国に複数持っている拠点をより良いものにしていくための、オフサイトミーティングをお手伝いしました。
各拠点のリーダーが集まる場に同席させていただいたのですが、その組織は定期的に人事異動があるため、私たちがお手伝いした時とはリーダーが変わっている拠点がありました。
後任のリーダーにお会いする前は「きちんと決めたことが引き継がれているのだろうか?」と不安な気持ちがありましたが、そのリーダーのお話や、現場で働くスタッフからの声を聞いて、
「オフサイトミーティングで皆が悩み、葛藤しながら決めたことが、本当にしっかり引き継がれているな」と、非常に嬉しい気持ちになりました。
リーダーにじっくりお話を聞いてみると、「前任者がどれだけこの拠点を大事に思い、決め事を作ったか…その熱い思いが自分に伝わってきたので、これは自分もしっかりと引き継がなければいけないと思った。」という言葉が出てきました。
私は、一見簡単なように見えて、これはとても難しいことだと思うのです。
タスクを事務的に引き継ぐことは出来る。
しかし、「今までのやり方を変える」とか「地道なことを継続していこう」というエネルギーの必要なことは、
いくらタスクを引き継いでも、それを何が何でもやり切ろうという「オモイ」が伝わらなければ、時間とともに楽なほうに流れてしまいがちです。
様々な言い訳(ヒト・モノ・カネがない、など)がいくらでも出てきてしまうのです。
リーダーとして、私自身が常に大事にしている言葉があります。
「右手にロジック、左手にパッション」。
以前仕事で取材させていただいた、元・サッカー五輪日本代表監督(現・J2松本山雅FC監督)の反町康治氏を象徴するといわれているこの言葉。
今回、引き継ぎを行った前任のリーダーは、初対面ではロジカルな印象が強かったのですが、じっくりお話を伺っていくと、組織やそこで働くスタッフに対して非常に熱い気持ちをお持ちの方でした。
そして、オフサイトミーティングの中でも、「右手にロジック、左手にパッション」を見事に体現され、スタッフにビジョンや取り組んでほしい課題を伝えていらっしゃいました。
限られた時間の中で引き継いでいくことは決して簡単ではありませんが、ロジックとパッションを表現できるリーダーであれば、ここまでしっかりと次のリーダーに伝えられるのだ…。
後任のリーダーにお会いして明るい気持ちになったとともに、「リーダーがロジックとパッションを発揮できる場作り」の意味を改めて考えさせられました。
日に日に寒くなってきましたが、心は熱く!
年末まで駆け抜けたいと思います。
Sotoyama
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