「犠牲者感のない社会を作ろう!」東京レインボープライド2022に出店いたしました。

2022年4月22日(金)からの3日間、2019年を最後にコロナのために中止されていた東京レインボープライド(TRP)が、久々にリアルで代々木公園イベント広場で開催されました。
東京レインボープライドとは、「LGBTQ、いわゆる性的少数者が、差別や偏見にさらされず、前向きに生活できる社会の実現」を目指した団体、およびイベントの総称であり、2012年より毎年4月または5月に開催されています。

私(平尾)も社会保険労務士の仲間と「社会保険労務士LGBT&Ally」の活動を行なっており、今回も仲間と共に出展させていただきました(私はお仕事の関係で、土日の二日間参加)
今年は直前でのリアル開催の決定でしたので、以前より出展企業が減ったのは少々寂しかったですが、それでも、多くの当事者及び応援者の方が集まり、特にパレードのある最終日には雨にもかかわらず沢山の方がいらっしゃいました。

社会保険労務士のブースでは、多様性ある職場の作り方を来店者と考えるとともに、「こんな職場があったらいい」「こんな会社に勤めたい」という声をハート型のポストイットに一言ずつ書いていただき、お店の壁に貼りだしました。
以下のような特徴的な言葉がありました。(一部のみ抜粋です)

「1人1人が自分らしく、素でいられる職場は素敵」「性別による不幸をなくしたいみんなハッピーに!」「LGBTであることをオープンにできる会社」「障害者にも健常者にもみんなに優しい企業がいいな!」「みんなが自分らしく性別などによって嫌なオモイをしない職場」「学校もそうですが制服があると生き辛い人がいるのだなぁと思うときがあります。あとトイレとか。」「Opportunities to learn something new in a safe environment !(和訳:安全な環境で新しいことを学ぶ機会)」「”ちがい”を素敵と受け入れられる職場が良い!」「思いきり、もりもり気持ちよく働ける職場に!!」「”男らしさ”を要求されない職場」「MTF・FTMでも働きやすい職場」「”常識”や”普通”を押し付けられず、個性が認められる職場」「心理的安全性がガチで確保されている環境」「社員を道具として扱わない会社!」「性別で分けない。生まれた性別で身なりを決めない。違う存在に優しい職場ががほしい」「誰もが平等で暮らせる楽しい生活」「”彼氏いるの?”って聞くな!!」「社員みんなが自分らしく働ける会社!!」「不安な気持ちも、安心して伝えられる職場がイイな」「リスペクトできる人、リスペクトしてくれる人と働きたい!」「独身女性・独身男性という言葉がない会社へ」「ジェンダーと職種は関係ない!みんなが好きを仕事に!」「”障害者””マイノリティ”という言葉がなくなりますように」「”男””女”といちいち言われない職場を!」「共用トイレを安心して使える会社」「無意識の差別に悩まされない会社で働きたい!」「メイク・スカートを強制されない。」「男女のくくりが当たり前ではない雰囲気の職場」「性別での服装の規定がない企業が増えてほしい!」「家族を持たなくても独り身でも、生活や保障の同等の権利がほしい!!!」「誰もがありのままを実現できますように!」・・・・等々、色々考えさせられる内容が書いてありました。

GAFAの人材採用や、台湾の国家施策を見ても、多様性の推進は生産性向上やイノベーションに効果があるのは明確になってきているのに、現実はまだまだと痛感させられました。CCIとしても「戦略をやり切る組織作り」のためにも、犠牲者感の無い組織を実現していきたいと改めて考えました。

クライアント企業の西尾硝子鏡工業所様の組織開発がBSテレ東で特集されました。

クライアントでもある(株)西尾硝子鏡工業所様が、BSテレ東「グロースの翼~350万社の奮闘記~」で弊社とのミーティングのことも紹介してくださいました。

2011年の東京商工会議所セミナーに私が登壇した際に「平尾さんの言う”戦略をやり切る組織”というのは、正に我が社の課題だ」と社長の西尾様にお声をかけていただいたのが出会いでした。その後、社員の皆さんと「血の出るようなミーティング」を繰り返し、連続赤字という大変な状況からの復活をされました。本年3月には経産省が推進する健康経営優良法人にも認定されています。

動画は短い時間にまとめておりますが、組織の分岐点においてホンネで話すことの重要性が凝縮されています。是非ご覧ください。

動画はこちらから

オンラインセミナー「キャリア開発と組織開発」のご報告

2月25日(金)「2025年問題を乗り越えるための人事戦略の柱とは?~キャリア開発とOD~」と言うテーマで無料オンラインセミナーを行ないました。
当日は、私平尾から、組織開発とキャリア開発を「内在的価値」を軸に結び付けることの理由と重要性を、そして富士フイルムシステムズ株式会社 人事総務部でありキャリアコンサルタントの資格者である高林俊樹さんより、今の時代に必要なキャリア開発の考え方をお伝えしていただきました。

本セミナーで一番お伝えしたかったことは、外部環境変化に対応するイノベーションを起こすためには「内在的価値」を軸とした組織作りと個人のキャリアアップが必要だということです。

確かに、多くの企業がイノベーションの推進を表明されています。最近の組織改定のニュースを見ても「イノベーション部」とか「〇〇イノベーション担当」などの言葉もよく見ます。
しかしながら「外在的価値」のままで既存の延長線上のまま「モグラ叩き」を繰り返しているというお話も伺います。そこで弊社では、本年は今回のセミナーをスタートとして、内在的価値を軸とした組織の作り方について、シリーズでオープンセミナーを実施していくことにしました。

その第一回となる今回登壇していただいた高林さんは、実は2000年に私と一緒に、そごう社員として内部で経営破綻を体験し、そしてその後は富士フィルムグループで、写真フィルム専門会社から戦略の大転換の中で、「人を活かす経営」を真剣に行ないながら、「キレイゴトではないキャリア開発」を実践されてきた方です。そんな彼と共に「内在的価値を軸とした個人と組織はどうあるべきか」をお伝えさせていただきました。

ご参加いただいた方からは「登壇者のお話しが時代の最先端にマッチングしていた」「とてもタイムリーなテーマで個人のキャリア開発と組織開発が結びついた」「未来を見据えて動いていくことの大切さを再認識できた」「企業の事業環境が大きく変わる中、組織は戦略の転換、個人は意識の転換が必要だということを実感できた」「セミナーを聴いて当社の課題が明確になった」などの嬉しいご感想を頂きました。
弊社では今後も「個人に向けたキャリア開発」と「組織自体の開発」を連動させた活動は充実させていきたいと思います。

最後になりますが、今後も「内在的価値セミナー」は以下のテーマで行なっていきます。組織と個人の在り方を真剣に考えたい方のご参加を心よりお待ちしております。
※シリーズものですが、ご興味のあるものだけへの参加もOKです。
※日程が決まり次第順次ご報告いたします。

5月 組織の心理的安全性とOD
8月 組織診断とOD
11月 制度・仕組とOD
1月 中期戦略とOD

 

コーチングの大切さと難しさ(ODNJ新年会のご報告)

1月28日(金)、設立時より運営に関わっているNPO法人OD Network Japanの新年会がオンラインにて開催されました。

当日は、阿久根謙司さん(現東京ガスケミカル株式会社 取締役常務執行役員)に「コーチングによる人材育成」というテーマで特別講演会をやっていただきました。
阿久根さんは、2011年にJリーグFC東京の代表取締役社長に就任し、自立を促すコーチングによるチームづくりで、2部に降格したチームを1年で1部に復帰させた方です。弊社の管理職研修などでもご登壇頂いており、今回は、上位下達が良しとされるスポーツや大企業の中で「自立し、成長し、成果を出す」チームをどう実現されてきたかをお話していただきました。

「YESかNOで答えさせるクローズドクエスチョンは、考えさせているようで考えさせてない(=思考を停止させる)」
「ビジネスの現場においては自部署以外にも言及させる」
・・・など印象的なお話が沢山でしたが、特に、質疑応答の中で出てきた「本当は経営幹部にこそコーチングのスキルと実践が必要だ。しかし経営幹部は今までの枠組みで成功した体験が邪魔してティーチングになってしまう」と言う言葉こそ多くの企業に当てはまる根深い難しさだと感じました。

現在、多くの企業ではイノベーションやSDGs対応など従来とは異なる価値創出ことが求められています。そういった組織では一人一人が右へ倣えの思考ではなく、当事者意識を持って自分の頭で考えることが求められています。そこにコーチングは効果的に機能すると考えます。つまりコーチングとは「外在的価値で動きがちな人の本質に対して内在的価値を啓発すること」なのではないでしょうか。

CCIとしても、今年の組織開発テーマは「内在的価値によるイノベーション」です。
そこで2月25日(金)16時より、「2025年問題を乗り越えるためのキャリア開発と組織開発」という無料オープンセミナー(オンライン)を開催いたします。私と一緒に登壇してくれるのは、現富士フィルムグループの人事であり、キャリアコンサルタント・産業カウンセラーでもある高林俊樹さんです。実は彼は、約20年前にそごう百貨店の同期として共に経営破綻の地獄を経験した私の同志でもあります。
前職での経営破綻と現職での戦略の大転換の中で、自分の、そして仲間のキャリアを見てきた彼だからこそのリアリティのあるお話が満載です。
ご興味のある方は是非。
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無料オンラインセミナー「2025年問題を乗り越えるためのキャリア開発と組織開発」

 

2025年問題を乗り越えるための人事戦略の柱とは?

キャリア開発と組織開発を考える無料オンラインセミナーを開催いたします!

「2025年問題」と言われる超高齢化社会に入るまで残された時間は3年となりました。
多くの企業にとって「事業承継問題」と「人材不足」の問題が顕在化してきています。
その中でも人材不足はある調査によると2025年に505万人、2030年には644万人の人材が不足すると言われており、今まで以上に経営における人事戦略の影響が大きくなってくると考えられます。
一方、個人としては、従来の枠組みを変えて、自律的に自分のキャリアを考え、より充実した人生のために「仕事」と「学び」を再設定することが求められています。
こうした時代における企業の在り方とは、社員一人一人が多様な価値観に立脚し、活き活きとキャリアを積み上げながらも、同時に組織成果を出しうる舞台になることだと私たちは考えます。

本セミナーでは今回は企業内人事担当者であり、かつキャリアコンサルタントでもある高林俊樹氏をお招きしています。

未来社会に価値を出し続ける企業を実現するために、組織開発とキャリア開発の相乗効果で変革し続ける組織を実現するためにどうあるかをお話していただきます。
「企業の発展は、個人のキャリア開発と組織における関係性改善との両輪があって実現できる」という本質を皆様と考える時間にしたいと考えます。

激変する環境に揺らぐことなく、多様性と包括を実現しながら組織価値を「本気」で出していきたい企業経営者・幹部・人事・経営企画の皆様のご参加を心よりお待ちいたします!

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第1回「2025年問題を乗り越えるための人事戦略の柱とは?~キャリア開発とOD~」概要

日時:2月25日(金)16:00~17:30
会場:Zoom(お申込みいただいた方には後日URLをお送りいたします)
講師:◎富士フイルムシステムズ株式会社 人事総務部 高林俊樹氏
(キャリアコンサルタント/産業カウンセラー/健康経営アドバイザー)
◎CCIコンサルタント 平尾貴治

★★★お申込みはこちらをクリックしてください★★★

コンサルタント・研修会社関係者・個人事業の方はご参加をお断りすることがございます。ご了承ください。

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今後の開催予定(実施月は予定です)

第2回:組織の心理的安全性とOD(5月)
第3回:組織診断とOD(8月)
第4回:制度・仕組とOD(11月)
第5回:中期戦略とOD(1月)

※シリーズにはなっておりますが、ご興味のある回だけ参加されても結構です。

人と組織の内在的価値を軸として、今の時代を生きる企業を実現する

いよいよ2022年がスタートいたしました。
皆様におかれましてはコロナの状況がまだ不透明の中、新規事業開発や既存事業の見直し、そしてそれに伴っての組織体制の変更など、課題が山盛りではないでしょうか。
一方で、人や組織においては、リモート勤務や副業などますますスタイルと価値観は多様化し、「昔ながらのマネジメント」は全く効果を発揮しなくなってきています。

これまで、企業は社会についての予測ばかり立てようとしてきました。
しかし、今のような時代においては、逆に企業内の一人一人が自分の内在的価値を大事にして、その価値をぶつけ合って統合したものをやり抜くことこそが、結果的に社会や顧客にとって価値ある企業と個人を実現するのではないでしょうか。

そこで私たちは、CCIの新たに中核プログラムとして「内在的価値による組織変革モデル」を考案いたしました。
つまり、「戦略」「組織」「制度」「個人」を部分ではなく、繋がりを持ったものとして包括的に捉え、かつその根底に「私(私達)の内在的価値」を中核とする組織開発(OD)です。

<内在的価値モデル図>

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上記の内容について、組織内実践者や専門家と組んで、全5回のオンラインセミナー開催いたします。

一回目となる2月25日(金)16時より、企業内人事担当者であり、かつキャリアコンサルタントでもある高林俊樹氏を招いて、「キャリア開発とOD」というテーマで開催いたします。
⇒お申込み方法は本ブログにて後日発表いたします。

※コンサルタント・研修会社関係者・個人事業の方はご参加をお断りすることがございます。ご了承ください。

会社の組織風土を変えるということ

8月31日の日本経済新聞に組織ぐるみの不祥事の続く大企業の社長インタビュー記事が出ていました。

そこでは、「縦割り型組織の内向き体質が不正に影響」という意見も踏まえて、企業風土などの改善策を検討する「変革チーム」を始動させるそうです。
チームでは、主に課長級の30~40人を複数の班に分け、分野別に改善策の策定を求めるとのこと。
「課長はいわば会社のへそ部分。課長が変われば上下も変わる」とインタビューにはあります。

私がこの記事に違和感を感じたのは、なぜ風土改革を中堅の仕事にするのかというところです。
私は風土改革こそ経営陣が中核となって進めることだと考えています(中堅が参加することに異論はありませんが・・・)

実は私の前職(そごう)でも、かつて、いよいよ経営が危うくなったときに、「各事業所の中堅社員を集めて我社の将来を考えよう」というプロジェクトが本社主導で立ち上がったことがあります。
しかし、中堅社員はそのメンバー構成や影響力の限界を観たときに、「ガス抜き」とまでは言いませんが、「風土改革の重要性に対する経営の本気度」を感じ取ってしまいました。

経営陣がなりふり構わず、経営と戦略と組織を話合い、痛い思いや恥ずかしい思いもしながら、その葛藤の中で問題の本質を掘り下げ、ありがたい姿と自分自身の新たな行動を明確にすることが第一だと考えます。
そして、そこに中堅や若手も巻き込んでいった時に、初めて組織の風土はゆっくりと変わり始めるのです。

経営者の皆さん、今こそ「ガチ対話」を!

オリンピックの足を引っ張った”おじさん文化”を考える

2021年9月4日(日)10:00より、社会保険労務士ネットワーク(SR LGBT&Allies)のZoom勉強会に登壇いたします。
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『オリンピックの足を引っ張った”おじさん文化”~海外在住LGBT当事者と考える~』というタイトルですが、決して年配の男性を攻撃しようという意図でやるわけではありません。私自身も61歳のおじさんです(笑)。
しかし、今回の東京オリンピックに関して、昔ながらの日本男児おじさんやオジサンコミュニティによる文化が色んなことにおいてブレーキをかけているかが、明確になった気がします。

女性蔑視発言による森元首相の会長辞任、顧客より金や権力の出所に注力したがための開会式他のマネジメント不全、金メダルに噛みつきセクハラ発言を行なった河村名古屋市長、嫁入り前のお嬢さんが殴り合いなんて、という張本氏の発言・・・等々です。

しかしいくらそういうのを「けしからん」と正論を述べても一向にこの空気は変わらないと私は感じています。今回は敢えて視点を変えて、もう少しダイバーシティを社会や経営にとっての「損得」で考える時間にしたいと思っています。

男女雇用均等法発令前後から女性会社員として働いてきた結城社会保険労務士と、LGBTQ当事者で海外で働くShogoさんを招いて、参加者の皆さんのご意見もどんどん伺いながら、オープンに「ダイバーシティーの損得」を考える時間にしたいと思います!

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ドラッカー学会登壇のご報告(動画)

去る5月15日(土)に第16回 ネクスト・ソサエティ・フォーラム2021――ドラッカー学会総会&大会「The New Realities」に登壇させていただきました。
私は「ポスト・コロナのコンサルティング」というテーマで、下記のようなお話をさせていただきました。

1)P.ドラッカーは「組織」をどう考えているか(上田惇生先生のお話から)
2)なぜ「組織開発はまどろっこしいのか」(組織開発の定義)
3)コロナ禍において、組織は今どういう状態になっているのか
4)『思考の合理化』を抜け出す(まどろっこしくても、今こそ組織開発が必要な理由)
5)思考の合理化を脱することがなぜ難しいのか
6)組織開発における対話のあり方(関主観の実現)
7)今、「ガチ対話」で問い合わなければいけない認識のズレ
8)改めて、組織開発の貢献できること
9)世の中は良くなっていく

今回ドラッカー学会より動画共有の許可を頂きましたので、ご興味のある方は、こちらからご覧ください!

なお、今回のドラッカー学会は他講演者の皆様のお話も本当に濃い内容でした。
このコロナの状況を単なる「危機」ではなく、どのように本質を見て、自分達のパラダイムのシフトにつなげるかという観点で、経営として、医療介護として、クライシスマネジメントとして、深い気づきに繋がる素晴らしいものばかりでした。

 

 

 

書籍に学ぶ組織開発のポイント(3)・・・嫌われる勇気~自己啓発の源流「アドラー」の教え~

「企業と人材」の本年1月号から3月号まで「専書!(専門家が選んだ3冊)」のコーナーに掲載させていただきましたが、いよいよ最終回“嫌われる勇気~自己啓発の源流「アドラー」の教え~(岸見 一郎 , 古賀 史健 )”の記事をご紹介いたします。

※本ブログは「企業と人材」を発行する産労総合研究所様の許可を頂きアップさせていただいています。掲載記事全文はこちらからお読みいただけます。

ここまで、外部環境や戦略と組織開発との関係の再確認する書籍として、”マーケティングとは「組織革命」である(森岡 毅)”、そして、組織の中に存在する一筋縄ではいかない構造の観方を学ぶ書籍として”なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方(枝廣 淳子、小田 理一郎)”を紹介してきました。
そしてこの本は、いよいよ組織・対人においてよく生きるためにはどうあるか、と自分自身に問うものです。

組織としてどのように素晴らしい戦略を立てようが、仕組みを作ろうが、実行段階で一番厄介なのは犠牲者感です。「一所懸命やっていても自分(自部門)は認められない。自分だけが損している」という感情がブレーキをかける場面を幾度となく見てきました。
そして、その犠牲者感の根っここそ、アドラー心理学に出てくる「他者からの承認欲求」だと考えます。
このことを会話形式でとてもわかりやすく伝えてうれているのがこの本です。
自己への執着を他者への関心に切り替えるという考え方が、結果として一冊目に紹介したマーケティングの考え方にも繋がるとも思いました。

経営者から新入社員まで、多くの組織人が「今ここを生きる」と肚を決めれば組織は必ず良くなると思います。特に、「頑張っているのになんだか組織が良くならないし自分も報われない」と感じている方には、これまで紹介した二冊と共に是非お読みください。