パターンからの脱却
2014.02.23ブログ
私は現在、思考のワンパターン化に日々悩むことが多いです。
自分の思考性は理解しつつも、ディティールに頭がいく、フォーカスの絞り方が大雑把なために
レイヤーの違う話になり、コミュニケーション・ギャップを生じさせてしまう。
これらはわかってはいるものの、悪いパターンに傾く傾向があり、なかなか自分の枠から脱せません。
気づくとまたいつものパターンに陥っており、得てして陥っていたことは後から気づきますから、ハッと
気づいた時の「まただ!」というショックを感じることもしばしばです。
このように自分の事ならまだいいのですが、パターン化の延長線上でこんな恐いことがありました。
2月17日の出来事です。残雪の影響で電車が遅延しており、電車が揺れるたびに、体が斜めになって
身動きできない。手も動かせない状態を表す混雑率250%をあきらかに越える列車にいつも通り無理やり
乗車する人々です。案の定ひと駅区間も保たずに、急病人が出て緊急停車。その後、不運も重なり携帯音楽
プレーヤーの発火で社内に煙が充満し大混乱を起こします。後者は事故といえますが、前者は、
いつも通り乗車しないといけないというパターンに陥り、冷静な判断を欠いた方々が多数殺到、
人災この上ないなと思いました。ワンパターン化の恐い例です。話を戻します。
自分がいつもの悪いパターンにハマっているなという気付きのある状態。
実はこの状態は良い状態であると自分では思っています。
それは、自分の悪いパターンに自覚があるからです。自覚があることによって、
自分の枠を拡げることができ、それが成長になります。
最も恐いのは、自分の悪いパターンに無自覚である状態だと思います。
無自覚であると自発的な改善行動に移れないので、成長がしにくい環境下になります。
その恐い無自覚な状態を自覚化し、改善、成長へとつなぐ最も簡単な方法は、外部からの視点を
貪欲に取り入れることです。
人は、自分で自分を観ることが苦手な生き物です。自らを客観視しようとファクトを集め改善する
試みは、しばしばこうあってほしい、いやこうであるはずだ、こうだとなり、願望を集め、それを
事実化して結局変化を起こさない試みになりがちです。
外部の目は、厳しく、痛い指摘も多いものです。しかし、存在否定ではありません。
(最初はそう感じて落ち込む、または腹が立つなどの感情が起こることもありますが。)
よほど、邪気がない限り、成長のために真摯に外部の目を求めるあなたに、ただ罵詈雑言を言う方は
少ないと思います。むしろ、その姿勢に応えるべく、外部者も本当にあなたに成長をして欲しい、そのための
力になりたいと真摯に意見、感想をいってくれるはずです。
最初の一歩は恐いものですが、勇気の一歩を踏み出して、友人、家族、部下、上司、弊社など
ぜひ外部の視点を取り入れ大きな成長の糧になさって下さい。
内田拓郎
実施プログラムについてご質問やご相談等ございましたら
下記にてご連絡くださいませ。