この一年ほど、美容と健康、そしてストレス発散のため、定期的にサルサダンス教室に通っています。
ラテン音楽にあわせて、男女がペアになって踊るサルサ。
長年チアリーダーの世界に携わってきた私にとって、違うジャンルのダンスを踊るのは非常に新鮮で、毎回新たな発見があります。
サルサのペアダンスは、基本的に男性がリードし、女性がフォロワーと役割分担されています。チアリーダー時代は決まった振り付けを何百回と練習してきたため、習い始めたころはクラブやパーティーでその日に出会った相手と即興的に踊ることができる、というのが驚きでした。
そして練習を重ねていくと、大きな壁にぶつかり始めたのです。
私は自分でカウントをとったり、自分の筋力だけで動こうとするため、女性の役目であるフォロー(男性のリードにあわせて動くこと)がうまくできない。
結果的に、何だかちぐはぐな踊りになったり、男性の力を利用したスピード感や迫力が出せない。。。
長年のチアリーダー経験に加え、自分で決断し、組織の中でもリーダーを任されることが多かったため、フォロワーとしての動きがなかなか出来ず、今でも悪戦苦闘しています。
「ダンスには性格が出る」とずっと思っていましたが、まさかこんなに学びが大きいとは!
人と組織の在り方について考える時と同じことが、サルサの練習の振り返りでも出てくるのです。
まず相手を信頼してリードを辛抱強く待つ(任せる勇気を持つ)、
自分の思い込みで予測しすぎない(枠組みをいったん外してみる)、
自分の芯はしっかり持つが、相手からのリードを受信できるように肩の力を抜く(相手の意図を汲み取る心の余裕を持つ)、
などなど。
長年、自分の体と思考に染み付いたものから抜け出すのは簡単ではありませんが、自分と向き合うことが幅を広げるための第一歩!
そう考えて、これからも自分自身のために踊り続けていきたいと思います。
Sotoyama